【レパードS】輝け1等星!アルタイル、重賞初V“鷲づかみ”だ!
夏競馬もハイシーズンに突入。今週の新潟メーンは3歳ダート重賞「第7回レパードS」。昨年、アジアエクスプレスでこのレースを制した手塚厩舎が、連覇を狙って送り込むのがアルタイル。3歳ダート路線で堅実な走りを続けてきた“優等星”が、重賞初制覇のチャンスを迎えた。
【レパードS】
真夏の3歳ダート決戦として、すっかり定着したレパードS。09年トランセンド、12年ホッコータルマエなど、ここでの勝利をステップにダート王への道を歩んだ馬も多い。登竜門と言っていい舞台で今年、飛躍を期すのがアルタイル。昨年は同じ手塚厩舎の先輩馬アジアエクスプレスが制しており、厩舎としても連覇の懸かる一戦だ。
2月に500万下を勝ち上がって2勝目を挙げると、その後はオープン特別→重賞の王道を歩み、昇竜S、青竜S2着、ユニコーンS3着。勝ち切れないまでも、常に上位争いに加わってきた。特に近2戦の勝ち馬はノンコノユメ。3連勝でG1ジャパンダートダービーも制し、現時点で同世代のトップに君臨する王者だけに相手が悪かった。大村助手も「この馬の力は出し切っていると思うんですが…。相手が強かったです」と振り返る。
天敵不在の今回は初タイトル奪取のチャンス。流れに応じて好位~中団と自在な攻め手があるのも強みだ。「どこからでも競馬ができる馬。調教でもレースでも掛かるところがないので、距離延長も、コーナーが4つあるコースも心配していない。賢い馬で、いい意味で力を抜くポイントを分かっている」と大村助手。連日、最高気温35度以上の猛暑日が続く美浦だが「(調教を)やってもやっても、へこたれない。この暑さも乗り切ってくれるでしょう」と力を込める。
父は交流も含めダートG1・7勝をマークしたカネヒキリ。現3歳が初年度産駒だが、まだオープン勝ち馬は出ていない。ダート界に君臨した父に、種牡馬としての初タイトルを贈ることができるか。「彦星(ひこぼし)」と名付けられた期待馬。父の、偉大な先輩馬の背中を追い、七夕から1カ月遅れの越後路で輝きを放つ。
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