【日本ダービー】福永の悲願 人馬一体スティールの戴冠だ

[ 2015年5月26日 05:30 ]

皐月賞2着の雪辱を狙うリアルスティール

 日本ダービー過去10年のデータを徹底分析した結果、リアルスティールがV候補に浮上した。

 (1)実績 ダービー馬になるには、それにふさわしい実績が必要だ。近10年の勝ち馬は全て重賞勝ち馬だった。重賞2着2回の良血馬ポルトドートウィユなど7頭が脱落。

 (2)前走 ダービー優勝馬のステップはかなり限られる。今年は牝馬の参戦はないので07年ウオッカ(桜花賞2着)のパターンを除外すると、皐月賞組か、それ以外の重賞Vのどちらか。皐月賞組で唯一5着以下から巻き返した09年ロジユニヴァースは皐月賞で1番人気に推された馬。皐月賞組は4着以内に加え1番人気だったサトノクラウンも有資格馬とする。

 (3)決め手 オークスのミッキークイーンを見ても分かるように、東京は決め手が生きる舞台。近10年の勝ち馬は全てダービーまでに上がり3Fメンバー最速を1度はマークしていた。京都新聞杯Vのサトノラーゼンはキャリア9戦で1度も最速なし。キタサンブラックともどもしぶとさは認めても、勝ち切るまではどうか。

 (4)コンビ経験 ここまでで残ったのは4頭。いずれも有力馬だが、大きなポイントが残っている。ダービーはテン乗りでは勝てないことは有名だが、実はコンビ1戦でも勝てないのだ。M・デムーロが03年にネオユニヴァースで外国人騎手初Vを成し遂げた時はスプリングS、皐月賞と2度騎乗経験があった。コンビ1戦で勝ったのは67年アサデンコウが最後。ダービーを勝つには人馬の“あうん”の呼吸が必要。前走が初コンビだったサトノクラウン、ドゥラメンテ、レーヴミストラルには嫌なデータだ。

 唯一残ったのはリアルスティール。デビューからコンビを組み続けてきた福永騎手が悲願のダービー制覇だ。

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2015年5月26日のニュース