【NHKマイルC】池添、悲願の“G1親子鷹”へ エース導く

[ 2015年5月6日 05:30 ]

坂路で調整するヤマカツエース

 “G1親子制覇”なるか!?前哨戦のニュージーランドTを好位から抜け出したヤマカツエースが、NHKマイルCにスタンバイ。鞍上の池添は父・池添兼雄師の管理馬で21回目のG1挑戦。過去、このコンビによるJRA・G1は2着が2回。悲願成就へ、勢いそのままに頂点を狙う。

【NHKマイルC】

 今年は突出馬不在で混戦模様の3歳マイル路線。前哨戦のニュージーランドTを快勝したヤマカツエースの勢いは侮れない。やや重馬場の中を中団から力強く抜け出し差し切り。あえて勝負どころでワンテンポ追い出しを遅らせ、一瞬の脚を引き出した池添の好騎乗も光った。

 父で管理する池添兼師も充実ぶりに目を細める。「トモがしっかりとして、一戦ごとに力をつけてきている。長距離輸送もこなせたし精神的にもしっかりしてきた。前走はマイルをこなして収穫の大きい競馬。ここも仕掛けどころ一つで楽しみはある」。

 JRA史上4組目となる“G1親子鷹”のチャンスが巡ってきた。池添が「他に夢はいくつもあるが、かなえたい夢の中の一つ」として挙げるのが父の管理馬でのG1制覇。この父子コンビは過去G1舞台で00年秋華賞・ヤマカツスズラン(7番人気)、10年エリザベス女王杯・メイショウベルーガ(2番人気)の2着が最高だ。

 悲願成就へ息子が「なかなかないチャンス。厩舎スタッフの方もしっかりと仕上げてくれているし、いい結果を残したい。勝って(父を)泣かせたい」と力を込めれば、父も「(息子は)負けん気が強いので、それがいい方に出れば。ヤマカツ(山田和夫オーナー)さんの馬で達成できれば最高だね」と最高のVシーンを思い描く。

 1週前は池添を背にCWコースで6F82秒2~1F12秒1の好時計をマーク。池添は「いい動きで調整はうまくいっている」と万全の態勢を強調。父のキングカメハメハは04年NHKマイルC→ダービーと変則2冠を達成。1戦ごとに地力を強化して素質を開花させた。同産駒は今年、桜花賞(レッツゴードンキ)、皐月賞(ドゥラメンテ)と春の3歳G1連勝中。大舞台で再び偉大な血が騒げば快挙達成は見えてくる。

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2015年5月6日のニュース