【NHKマイルC】アルマワイオリ 重賞未勝利もV候補に浮上

[ 2015年5月5日 05:30 ]

データから浮上したアルマワイオリ。今度こそ悲願のG1制覇を狙う

 今週は3歳マイル王決定戦「第20回NHKマイルC」。過去10年のデータを徹底分析した結果、重賞未勝利ながら朝日杯FS2着に健闘したアルマワイオリがV候補に浮上した。

 NHKマイルCは過去10年で7回も2桁人気馬が馬券に絡む、荒れるレース。

 (1)距離実績 底力が必要な東京マイル。優勝馬9頭が1600メートル以上で白星があった。06年ロジックは勝ち星はなかったが、マイル重賞のアーリントンCで2着の好走歴。ファルコンSを勝ったタガノアザガルは、唯一マイルを経験した朝日杯FSで10着と大敗。これでは狙いづらい。

 (2)近走重視 2歳時よりも、年明けの成績が大事。優勝馬10頭は3歳の重賞3着以内か、オープン特別Vがあった。新潟2歳Sをレコード勝ちしたミュゼスルタンは、スプリングSは7着と精彩を欠いた。近走善戦止まりのクラリティスカイも、パンチ力不足。

 (3)前走 さらに前走成績に注目すると「重賞3着以内」の優勝馬が8頭。例外は桜花賞14着ピンクカメオとニュージーランドT7着マイネルホウオウの2頭。G1ならともかく、G2やG3での負けは割り引きが必要。

 (4)大敗はNG テンダリーヴォイスは桜花賞で勝ち馬と1秒1離された12着。昨秋アルテミスSでも1秒1差の10着。2度も大敗があると、G1の大舞台ではやっぱり狙いづらい。

 (5)前走人気 優勝馬10頭中、8頭が前走4番人気以内。例外は後のダービー馬ディープスカイが毎日杯で6番人気、ピンクカメオが桜花賞で8番人気。やはりある程度の人気を得て、それに応える器が欲しい。ニュージーランドTを制したヤマカツエースは7番人気の伏兵級の扱い。ここで脱落。

 (6)重賞経験 12年カレンブラックヒル以外の優勝馬9頭が重賞を2戦以上使っていた。ハイレベルなメンバーでモマれた経験はG1で生きるもの。無敗で挑むアルビアーノ、評判馬グランシルクはそれぞれ重賞1戦のみ。カレンブラックヒルは秋には3歳で古馬相手に毎日王冠を制覇。この2頭がブラックヒル級なら別だが。

 結論 全ての条件をクリアしたのはアルマワイオリ。重賞は未勝利でもG1朝日杯FSは0秒1差の2着。今年に入っても重賞2戦連続で小差負けと惜しい内容。ワイオリはハワイ語で「歓喜の涙」。悲願のタイトルを手にしたい。

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2015年5月5日のニュース