【皐月賞】リアルスティール、悔いなし2着 福永「きょうは完敗」

[ 2015年4月20日 05:30 ]

2着に敗れたリアルスティール

 悔しさはあるが、悔いはない。ディープインパクト産駒として初の皐月賞制覇を目指したリアルスティールは先団追走からラスト1Fで先頭に立ち、誰もが“勝った”と思うシーンをつくった。しかし最後はドゥラメンテの剛脚に屈して2着。福永は「うまくいき過ぎた」と、さばさばした表情で口にした。

 「スタートが良過ぎたし、先頭に立つのも早過ぎた。ただ、きょうのところは完敗。並ぶ間もなくかわされたからね」

 道中は先団の内め。過去3戦よりも前のポジションを選択した。「最初から前めでと思っていた。手応えに余裕があっていい感じでした」。課題の折り合いもスムーズで、思い通りのレースができた。それだけに勝ち馬の強さには舌を巻くばかりだ。

 矢作師も「あの切れ味で来られたら…。深谷がまくってきたようなものだから止められない」と趣味の競輪に例えて、勝ち馬を称賛する。その上で「これで面白くなった。ダービーでどうやって負かすか。今から5月31日まで、いろいろ考えたい」と逆襲を宣言。デビューから大目標に掲げてきた42日後の府中を力強く見据えた。

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2015年4月20日のニュース