【女子競輪卒業記念】在校3位・細田、無傷3連勝で決勝へ

[ 2015年3月25日 05:30 ]

3連勝で決勝に進出した細田愛未

 日本競輪学校第107回生徒(34人)と女子第4回生徒(15人)の卒業記念レース初日が24日、静岡競輪場で行われた。女子は予選3回戦を行い、トライアスロン出身の細田愛未(まなみ、19=埼玉)、在校成績1位の児玉碧衣(あおい、19=福岡)、ビーチバレーから転向した尾崎睦(29=神奈川)らが順当に勝ち上がった。25日の決勝戦(14時20分)で卒記女王の座を争う。予選2回戦を行った男子は、午前中に準決勝3レース、勝ち上がった9選手で決勝戦(13時50分)を行う。

 在校3位の好素材・細田が3連勝で決勝へ勝ち上がった。3走ともまくりで圧勝する力強い内容。「セールスポイントのダッシュ力」(細田)を存分に見せつけ、笑顔を振りまいた。

 小1から始めたトライアスロンで心技体の土台を築いた。高校進学を考え始めた時にガールズケイリンと出合い「自転車が得意だったし挑戦したい」と自転車部がある川越工へ進学。もともと、持久力には自信があったが「競輪学校で課題だったダッシュ系の練習を繰り返していたら、ダッシュの方が得意になりました」。モットーとする「一心不乱」の言葉通り、ただひたすらペダルを踏み続け脚力をつけた。

 目標とする選手は同じトライアスロン出身で初代卒記女王の加瀬加奈子。「先行一本で走り続けているのが凄い。実力がないとできないこと」と尊敬のまなざしだ。歴代の女子卒記チャンプ(加瀬、石井寛子、石井貴子)は3人とも完全優勝。無傷で勝ち上がった19歳に4代目女王の期待が高まる。「内容も大事だけど結果を求めたい」。表彰台の真ん中だけを見つめた。

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2015年3月25日のニュース