【ドバイWC】西浦師「タルマエが一番強い」現地メディアに堂々宣言

[ 2015年3月25日 05:30 ]

メイダン競馬場入りし地元メディアの取材に応じる西浦師(左)

 今年も大挙7頭の日本馬がドバイ国際競走(28日、メイダン)に挑戦する。24日、各陣営の調教師が続々と現地入り。ドバイワールドカップ(総賞金1000万ドル=約12億円、1着賞金600万ドル=約7億2000万円)に、2年連続で参戦するホッコータルマエの西浦師には現地メディアの取材が殺到。日本最強の“砂王”に地元の注目度は増している。

 昨年のドバイワールドCで最下位16着に敗れたホッコータルマエは、地元メディアから高い評価を受けている。24日朝、現地入りした西浦師の元に地元テレビのアブダビスポーツチャンネル、ドバイスポルチャから取材が殺到。1年ぶりに異国の地に足を踏み入れた指揮官は決意を語った。

 「昨年は負けて悔しい思いをした。ダート変更になると聞いて、またチャレンジしようと思った。こうして来られてうれしい。日本ではここを目標に使ってきたし、最高の状態で出せる」

 昨年5月、舞台がタペタからダートへ変更することが決定。日本のダートG1・8勝の“砂王”にとって朗報だった。この日、師は早速ダートコースを歩いた。「凄くタフだし、結構スタミナが必要になる。日本とは質が違うし走ってみないと分からないけど、いいレースをしたい」と感触を確かめた。

 ダート大国のアメリカからは、昨年の北米年度代表馬カリフォルニアクロームも参戦する。「勝算?タルマエが、どこまで世界に通用するのかを見てみたい」と師。地元記者から「タルマエの評価が、かなり上がっている。エピファネイアより走れるんじゃないか?」と問われると、「恐縮です」と笑いながら「自分の馬が一番強いと思っている」と答えた。

 昨年はレース後にストレス性腸炎を発症。秋までの休養を余儀なくされた。「レースは考えていた位置を取れたけど、タペタが合わなかったのかな。精神的な疲れがあったのかもしれない」と敗因を振り返る。その経験を踏まえ、今年はフェブラリーSを自重。ドバイでのリベンジに照準を合わせてきた。「日本で仕上げてきた。馬は走る気満々で、気合が乗り過ぎているぐらい」と出来に太鼓判。日本の砂王が世界の砂王になる瞬間は刻々と迫っている。

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