【尼崎・BRクラシック】茅原 ランボルギーニ男気買い!

[ 2015年3月17日 05:30 ]

オーダーした同型のランボルギーニの前でガッツポーズする茅原悠紀

 15年のSG第1弾「第50回ボートレースクラシック」は17日、兵庫県のボートレース尼崎で開幕する。昨年末のSGグランプリ(平和島)を制した茅原悠紀(27=岡山)は、優勝賞金1億円でイタリアの超高級車、ランボルギーニを購入した。9月予定の納車を前にこのほど、一足早く3500万円(推定)の車と対面し、ボルテージ急上昇。15年の賞金レースをけん引していくことを誓った。 (撮影協力・ランボルギーニ麻布)

 勝ったから、買ったぜ!――ランボルギーニの最新マシン「Huracan(ウラカン)」を前に茅原が満面の笑みを浮かべた。「スゴイ…」。購入した車は色違いのグリーンだが、イタリアから船便にて納車されるのが9月。待ち切れず、一足先にモンスターカーを見に来たのだ。自然吸気V10エンジンを搭載し、最高出力610馬力。時速100キロまでたったの3・2秒で到達する。運転席は航空機のコックピットのようだ。「僕は何事に対してもエッジの利いたものが好き。このカクカクした感じ…」とホレボレ。切れ味鋭いターンでファンを魅了する茅原とはいかにも相性ピッタリだ。迫力の排気音を体感し「これはヤバイ。自然と笑みが出る」と童心に帰った。

 茅原が生まれた87年に日本国内で放映開始されたのが米のカーアクションドラマ「ナイトライダー」。空手に打ち込んだ茅原少年はスーパーカーの虜(とりこ)になった。長じて19歳でボートレース選手となった時、茅原は一つの夢を描いた。「いざ選手としてどうなりたいか。やっぱりお金を稼いでいい車に乗りたいなと」

 昨年末のグランプリ優勝戦。いつまでも語り草となるであろう、大外6コースからの衝撃V。手にした優勝賞金1億円で迷わずスーパーカーを買った。茅原自身の夢をかなえたが、それは同時にボートレーサーという職業の魅力を伝えたいという意味もあった。「自分は夢、憧れをかなえるためにボートレーサーになった。僕のような選手でも夢を実現できる。後輩やこれから選手を目指す人には、ならば自分も…と思ってほしい。僕自身、後進に夢やインパクトを与えられるような、憧れてもらえるような選手になりたかった」

 いよいよ15年のSGが開幕する。茅原は「もう去年は終わっているし、去年を引きずることはない。(グランプリを)獲った気がしないから満足感がない」。この男、どこまでも貪欲だ。頭の中は次なる夢でいっぱいなのだろう。今年もボートレースの中心は茅原悠紀で間違いない。

 ▼ランボルギーニ イタリアの自動車メーカー。62年にフェルッチオ・ランボルギーニがフェラーリに対抗して設立。71年発表の「カウンタック」はスーパーカーブームを呼んだ。「ウラカン」は同社最大のヒット車「ガヤルド」の後継車として14年発表。

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