【フェブラリーS】アドマイヤロイヤル 昨年に続く滑り込みVだ

[ 2015年2月20日 05:30 ]

洗い場でくつろぐアドマイヤロイヤル

 エアハリファの外傷回避により繰り上がりでG1出走にこぎ着けたアドマイヤロイヤル。昨年は2分の1の抽選をクリアして滑り込んだコパノリッキーがVを飾ったが、この馬にも運を味方に付けた一発ムードが漂っている。

 これまで重賞では幾度となく接戦を演じるも勝ち鞍は一昨年のプロキオンSだけ。“走る気持ち”を引き出すことが好走の条件になる。児玉助手は「馬のリズムで走らせることが大事。その点を考えて追い切り(坂路単走4F52秒3~1F12秒7)はラスト1Fまで我慢させる内容でいい動きだった。ここも直線まで気持ち良く走らせることができれば」と予行演習を無事完了して手応えをにじませた。

 休養明けだった前走の根岸S(0秒3差3着)は、ラスト100メートルで勝ち馬エアハリファに、かみつきにいくようなしぐさ。最後の最後で冷静さを欠いて失速した。闘争心むき出しが少々空回りとあって、橋田師も「あれがなければ2着はあったかな…」と苦笑いを浮かべた。ただ、この“気の強さ”こそが屈強な馬が集う層の厚いダート路線で最大の武器にもなる。児玉助手は続ける。

 「8歳だけど心身の衰えは感じない。前走からも直線の長い東京コースは合っているし、この馬の持ち味が生きる。ジョッキー(横山典)はテン乗りだが、気分良く走らせてくれる鞍上なので期待しています」

 また、橋田厩舎は年明けの日経新春杯をアドマイヤデウスで制すなど今年の重賞レースは【1・1・2・0】と絶好調。厩舎の勢いも後押しする。人気薄必至、今年も昨年に続く大番狂わせの刺客になりそうだ。

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2015年2月20日のニュース