【札幌記念】昨夏シリーズ王者が照準!トウケイヘイローV2逃走だ

[ 2014年8月20日 05:30 ]

先週土曜に函館入りし、連覇に照準を合わせるトウケイヘイロー

 24日に行われるサマー2000シリーズ第4戦「第50回札幌記念」は、今秋の凱旋門賞に挑むゴールドシップ、ハープスターの参戦で注目の一戦。そんな中、虎視たんたんと同レース連覇を狙っているのがトウケイヘイロー。ライバル勢よりも入念に乗り込み、このタイトルに照準を合わせてきた。昨年は函館の洋芝で楽々と逃げ切った快足で今年は札幌のターフを沸かせるはずだ。

【札幌記念】

 北の大地で“圧逃的”な強さを見せたトウケイヘイローが函館に帰って来た。全休日明けの火曜朝はあいにく大雨に見舞われたが、戸惑うことなく落ち着き払った様子。

 「先週土曜に函館入り。海外に何度も行っているし、輸送は全く苦にしない。状態は昨年のこの時季と比べても変わりないですよ」と宮下助手。

 昨夏、当地の函館記念→札幌記念を逃げ切り、サマー2000シリーズ王者に輝いた。その2戦は同じ函館2000メートルが舞台(昨年は札幌競馬場が改装中)ながら、高速決着→泥んこの馬場に対応。「強い勝ち方をしてくれたし、洋芝の適性があるんでしょうね」と目を細める。

 この1年間、日本屈指の快速ホースは香港、ドバイ、シンガポールと海外遠征を経験。異国の地でも自慢の先行力を発揮して先手を奪った。暮れの香港Cは2着。前走のシンガポール航空国際Cも、勝ち馬にマークされながら4着に粘った。「どこに行っても、しっかり走ってくれる。2歳の時から新潟に1頭で行っても問題なかった馬。もともとタフでしたからね」と、その精神力を評価する。

 前走後はここを目標に、7月中旬トレセン帰厩。

 「栗東で本数、時計的にも、かなり乗り込んできた。十分仕上がっている。あした(20日)は馬場も良くないだろうし、そんなにやらなくても良さそう」

 順調な仕上がり過程とあって出来に太鼓判を押す。

 今年は凱旋門賞を目指すゴールドシップ、ハープスターなどハイレベルな顔触れがそろったが、出来の良さを生かせば連覇も十分。「向こうは凱旋門賞を見据えた仕上げとはいえ、いい競馬してくるでしょうね」と両G1ウイナーをけん制したが「見る分には楽しみ。いつも通り、自分の競馬ができれば」と宮下助手は力を込めた。戦法に迷いはない。得意のターフを味方に付けてゴールを先頭で駆け抜けるつもりだ。

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2014年8月20日のニュース