【宝塚記念】ジェンティルドンナ世界の脚!持ったまま12秒2

[ 2014年6月26日 05:30 ]

川田の騎乗で追い切られたジェンティルドンナは“世界女王”の走りを披露

 世界を制した女王の走りには全くブレがなかった。ジェンティルドンナの追い切りには先週に続いて川田が騎乗。坂路でスタートからアルバタックス(4歳500万)と馬体を並べて併走していく。残り400メートルから一気に1F12秒1までペースアップ。追走に苦しむ僚馬を尻目に、女王は持ったままの手応えだ。最後は軽く気合をつけた程度で半馬身先着し1F12秒2をマークした。

【宝塚記念】

 石坂師は「いい調教だった。ジョッキー(川田)も“先週よりハミ掛かりが良かった”と言っていた。きっちり仕上がった」と納得の表情だ。世界に名を刻んで挑む凱旋レース。前走のドバイシーマクラシックは直線で行き場を失ったが、馬体をねじ曲げ真横に跳ぶように外に持ち出してV。昨年2着のリベンジを果たした。師は「不利な条件を克服してくれた。日本でも強いところを見せたいね」と手応えを感じている。

 苦手意識のある“久々のレース”にも対策を講じた。古馬になってから2カ月半以上の間隔が空いたレースは4戦全敗。今回も久々の実戦となるが「休み明けで勝てないレースが続いたし、ちょっと早めて帰厩。それぐらい遠征後の状態が良かったんだ。一般的な馬よりも早く(トレセンに)戻せたし、しっかり乗って順調ですよ」と師。昨年より8日早い5月7日に帰厩し入念に乗り込んできた。

 ドバイに続いて(2着)、昨年3着に敗れた上半期のグランプリでも雪辱を誓う。師は「昨年でも勝つ力は十分あったが運がなかった」と振り返った上で、「昨年より強くなっていると思う。今までにもまして大人びて、どっしりしている。それに筋肉の付き方も違う」と心身の成長に目を細めた。

 2年前のオークスV以来、久々にコンビを組む川田は「これだけの馬に乗せてもらえるのは光栄なこと。1番いい結果を得られるように乗りたい」と意気込む。石坂師も「強い馬はいっぱいいるが、ジェンティルの競馬ができれば1番だと思っている」と締めくくった。世界の女王が1年ぶりの仁川で、その強さを証明する。

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2014年6月26日のニュース