【住之江・賞金王決定戦】最強85期 同期3人出場2度目は史上初!

[ 2013年12月20日 05:30 ]

85期トリオの(左から)井口、田村、湯川は前検で仲良くピースサイン

 優勝賞金1億円を懸けた今年最後のSG「第28回賞金王決定戦」は、きょう20日に開幕する。ボート界最強85期からは井口佳典(36=三重)、田村隆信(35=徳島)、湯川浩司(34=大阪)の3選手が参戦。08年でも決定戦3人同時出場を果たした85期だが、2度目の同期3人そろい踏みは史上初の快挙だ。トライアル1回戦は11Rに井口と田村、12Rに湯川が登場。3人が総じて好感触をつかんでいるだけに、枠番の利がなくても上位争い

 銀河系軍団を束ねる“王様”井口は賞金王決定戦にめっぽう強い。過去3回(07、08、12年)はとにかくエンジンが噴いて全て優出。08年に初制覇を達成した。通算12走9連対、07年ファイナルのエンスト失格以外は一度も舟券を外していない。井口も“ミエナイチカラ”を感じているようで「変な意味で余裕があるので」とリラックスムードで前検を迎えた。

 引いた53号機も、目に見える実績こそないが、実は底力十分の隠れ注目機。決定戦エントリーの12機中ワーストの連対率ということもあって、井口も最初は半信半疑の表情を浮かべていた。しかし、スタート特訓後「悪いところがなく、微調整程度で行ける。全然いい感じ」と合格点。TR1回戦から爆発の予感を漂わせた。

 今年は3月に妻で元選手の真弓さんが引退。万全の態勢で臨んだ地元・津のチャレンジC(11月)は2日目に転覆して途中帰郷するなどさまざまな経験をした。今年のラストバトルに向け「舞台を整えてくれた妻には感謝しているし、津の分までという気持ちで来た」と意気込む。同期も、弟子もまとめてなぎ倒し、2回目の頂点に立つ。

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2013年12月20日のニュース