【まるがめ・MB記念】毒島がSG初制覇!デビュー11年目の歓喜

[ 2013年9月2日 06:00 ]

まるがめ「MB記念」優勝戦2Mをトップで快走する毒島(1)

 ボートレースまるがめのナイターSG「第59回モーターボート記念」は1日、12Rで優勝戦が争われた。1番人気に支持された1枠の毒島誠(29=群馬)がインから力強く逃げ切り、03年5月のデビュー以来約10年3カ月でうれしいSG初制覇を成し遂げた。優勝賞金3500万円(副賞を含む)を獲得し、賞金ランクは5位にランクアップした。なお、3コースの篠崎元志は無念のFに散った。

 インが絶対的な強さを誇るまるがめ水面。毒島は初めて経験するSG優勝戦1号艇の重圧を、実に頼もしくはね返した。大一番を控えて「平常心ではいられなかった」と照れたが、そんな表情とは対照的にレース後のウイニングランでも表彰式でも落ち着いた表情に終始、さわやかな笑顔を絶やさなかった。SGウイナーの仲間入りを果たしても「正直信じられない。夢じゃないかと思った」とすぐには実感できない様子だった。

 過激なスリット合戦の中、インからコンマ02と度胸満点の踏み込みを披露。「スタートは気持ち悪かったが、それでも行く気で行った」と胸を張る。1Mは「どう回ったか覚えていない」と苦笑い。しかし「いつもはバタバタするのに、早い段階で試運転の感触が良かったから比較的ゆっくりできた」と振り返る。上位クラスのパワーに仕上げた14号機を全面的に信頼したことで、最高の結果を手繰り寄せることに成功。イン逃げ圧勝も納得だ。

 この優勝で、毒島の今年の獲得賞金は6740万8600円となり第5位にジャンプアップ。年末の賞金王ベスト12入りを確定づけた。前回SGの7月オーシャンC(若松)でSG初優出を果たしたばかりの若武者は「まずは賞金王を経験してみたい」と言葉に力を込めた。今シリーズの勢いを持続できれば「経験」どころか、昨年初の賞金王に輝いた山崎智也に続く「群馬支部連覇」の夢も膨らんでくる。

 ◆毒島 誠(ぶすじま・まこと)1984年(昭59)1月8日生まれ。群馬支部所属の29歳。03年5月に桐生でデビュー。通算成績は2285戦600勝。今回が28回目の優勝で今年3度目のV。7月の若松オーシャンCでSG初優出。今回は繰り上がりでの出場、SG連続優出で戴冠となった。G1は10年1月に浜名湖新鋭王座を制している。同期に大峯豊、安達裕樹らがいる92期。

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