【高知】追走義務違反で7人失格、全額返還 武田GP黄信号

[ 2013年7月26日 06:00 ]

追走義務違反で失格となり、12月のGP出場にも黄信号がともった武田

 25日に行われた高知競輪の開設記念初日11R(阿竹智史欠場で8車立て)で1人で先行した中村一将(37)を過度のけん制により後続の選手が追走できず、1着の中村を除く、武田豊樹(39)はじめ7選手が競技規則11条・追走義務違反で失格となり、同レースの全投票車券2億1864万7300円が返還となった。

 レースは単騎の中村が前を取り、残り2周を過ぎて武田が上昇。外から根田空史(25)を押さえにいき、けん制し続けた。誘導員、中村、武田の車間は大きく空き、最終ホームで中村がスパートすると、後続はちぎれた。武田が追うが車間は縮まらず、中村は独走ゴール。中村を除く7選手が失格となった。全発売車券が返還となったため場内での混乱はなかった。

 検車場に戻った選手はぼう然。武田は「根田選手を意識してファンや後ろの選手に迷惑をかけてしまった」と話した。7選手は高知競輪場への1年以上のあっせん停止に。7、8月の配分も取り消し。8月下旬、あっせん規制委員会で正式な処分が決まる。

 このケース、直近の事例では合計4カ月の停止となっており、武田の場合はサマーナイト(8月、いわき平)、オールスター(9月、京王閣)はアウト。違反点の累積状況、処分の内容によっては競輪祭(11月、小倉)、5年連続6回目のグランプリ(12月、立川)出場にも黄信号がともった。

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2013年7月26日のニュース