【ダービー】エピファ福永、皐月賞で手応え「クリアしてほしい」

[ 2013年5月22日 06:00 ]

エピファネイアで悲願のダービー獲りを狙う福永祐一騎手

 福永は今年が14回目のダービー挑戦。先月29日、高知競馬場の第4回福永洋一記念の表彰式ではファンの前で「来年はダービージョッキーになって帰ってきたい」と熱く宣言。父が成し得なかったダービー制覇への思いは強い。

 「去年もそうだけど、今年も上位人気の馬に乗せてもらえるのは本当にありがたいこと。数少ないチャンスをモノにしたい」

 昨年は1番人気のワールドエースに騎乗して4着。最も注目される立場でその期待に応えられなかった形だが「1番人気でも至って平常心だった」と振り返っている。既にベテランの域。キャリアを積んだ今は大舞台で動じたりしない。「ダービーといっても、やることは一緒」と相棒のエピファネイアをVに導くことに集中している。

 エピファネイアは現役時に主戦を務めた05年の日米オークスの覇者シーザリオの3番子。「こうやって手綱を任せてもらえるのはうれしい」と自然と頬が緩む。皐月賞2着からの逆転Vへの手応えをにじませた。

 「掛かることを踏まえてここまでやってきた。それでも(レース中は)掛かるし、簡単なことじゃないけど、皐月賞がそれで半馬身差。能力は高いし勝つ馬はどんな条件でも勝つ。全部ひっくるめてクリアしてほしい」

 パートナーへの絶大なる信頼。そして何よりも自身の充実度が違う。プライベートではフジテレビの松尾翠(みどり)アナウンサーと今年3月に婚約を発表した。勝負の世界により徹する環境が整い、そして一人の騎手として確実にレベルアップしてきた自負もある。機は熟した。全ての思いを手綱に込めて、悲願のダービー獲りを狙う。

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2013年5月22日のニュース