【桜花賞】マンボ、大外18番から踊り出る!武幸「凄くいい状態」

[ 2013年4月5日 06:00 ]

武幸を背にメイショウユニオン(左)と併せて追い切るメイショウマンボ

 マンボ完璧仕上げ――クラシック第1弾「第73回桜花賞」の出走馬、枠順が4日、確定した。吉兆とばかり前走V時と同じ木曜追い切りを行ったメイショウマンボは併せ馬で余裕たっぷりの先着。手綱をとった武幸も抜群の手応えを口にして1冠獲りの態勢が整った。なお、同レースは6日から全国の競馬場、ウインズで前売りされる。

【桜花賞】

 最終調整に好結果を生んだ前走フィリーズレビュー(1着)と同じ木曜追い切りを選択したメイショウマンボ。ハロー掛けで整地されたばかりの坂路に姿を現すとメイショウユニオン(3歳未勝利)をパートナーにした併せ馬が始まった。

 前半は馬体を並べながら1F15秒3、14秒4と徐々にペースアップ。3F目に一気に12秒7とスピードに乗ると、ここでユニオンの手応えが怪しくなった。ラスト1Fはマンボの圧勝。手応えいっぱいのユニオンを尻目にマンボは最後まで手綱は持ったまま。13秒1の時計をはじき出して1馬身半の先着だ。

 「坂路でレース週の木曜に追うのと、それほどハードにやらないのは前走と同じ。先週も乗せてもらったが、桜花賞に向けて凄くいい状態でいける。この馬自身凄く力を付けているのでいい結果を出したい」と手綱をとった武幸は、満足感たっぷりの表情で手応えを語った。

 ユニオンにまたがって気配を確かめたのが2月に騎手を引退し、調教師として父・明弘師の下で勉強中の飯田祐師。メイショウマンボの新馬勝ちと、暮れの阪神JFで手綱をとり長所と短所を知る男は「2週間、調教しないでゲート練習だけを集中的にやった。回り道はしたが結果として良かった」と紅梅S後の“大ばくち”を振り返った。阪神JF、紅梅Sと年をまたいでのレースで見せたゲート難。それを解消するために次走のこぶし賞まで1カ月しかない日程で、その約半分をゲート練習だけに割いたという。その努力が実っての連勝、そして重賞初勝利だった。

 「飯田先輩が調教師試験に受かったことで、オーナーから騎乗依頼を受けた。その馬で桜花賞に出走できるのはありがたい」と武幸。人の絆に感謝する思いを胸に、そして「最高の形に」と“メイショウ初”の牝馬クラシック獲りをする決意だ。

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