【ジャパンC】メイショウカンパク 不気味な後方一気

[ 2012年11月21日 06:00 ]

馬道で隊列の先頭を歩くメイショウカンパク

 【G1ドキュメント=20日】メイショウカンパクは前走・京都大賞典で重賞初V。勢いはあるが、今回がG1初挑戦。前評判はそれほど高くない。それでも坂田は、この馬に不穏な穴ムードを感じ、荒川厩舎へ。仕事終わりの三浦助手に自信のほどを聞いた。

 「今回は相手がさらに強くなる。さすがにどうかと思うが、馬は良くなっている」。相手関係を気にしながらも手応えはあるようだ。

 10~12月に【5223】と良績。涼しい時季が合う。「夏場に比べ、食べたものが吸収されて身になってきた。しっかり調教をやっているし、仕上がりについては言うことない」。天高く馬肥ゆる秋。坂田は自分の体重を振り返りつつ、納得した。前走から2カ月弱、間隔は空いたが、厩舎でじっくり調整して気配は申し分ない。

 後方一気の脚質。展開面がポイントだ。前走は僚馬ギュスターヴクライが内から早めに動く展開が味方して、追い比べの持久力勝負を制した。そのシーンを振り返りながら「今回もどの馬かが動いてくれれば」と不敵な笑みを浮かべる。自分で競馬をつくれないが、ハマったときの破壊力は魅力だ。

 カンパクだけでなく三浦助手もG1は今回が初めて。「周りからたくさん声を掛けてもらった」と、決戦が迫るのを感じ取っている。ジャパンCという華やかな舞台に担当馬を送り出せる喜びをかみしめていた。

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2012年11月21日のニュース