【英チャンピオンS】世界最強フランケル 14戦全勝で有終の美飾る

[ 2012年10月22日 06:00 ]

 世界最強馬が引退レースを無傷14連勝で飾った。英G1チャンピオンS(芝2000メートル、6頭立て)が日本時間20日深夜、英国のアスコット競馬場で行われ、フランケル(牡4=英国・セシル厩舎、父ガリレオ)が直線抜け出して快勝。デビューから14連勝(G1・10連勝)で有終の美を飾った。

 世界ランク1位に輝く最強馬にふさわしいラストランだ。2馬身近く出遅れて後方4番手を追走。直線で早めに抜け出した昨年の欧州最優秀古馬シリュスデゼーグルに外から馬なりのまま並びかける。余裕を持って1馬身3/4ねじ伏せた。英王室所有の300年の伝統を誇る競馬場が歓声で揺れる。「出遅れた上にペースが遅かったが、フランケルにとっては何の問題もなかった。神に感謝したい」。デビュー14戦全ての手綱を取ってきたクウィリーはレーシングポスト(英競馬専門紙)に喜びを語った。

 出迎えたセシル師は「(競馬の長い歴史の中で)これ以上の馬が存在したとは思えない。管理できたことを誇りに思う」と同紙にコメント。通算14戦(1400~1600メートル12戦、2000メートル以上2戦)で2着馬につけた着差は76馬身1/4(G1・48馬身3/4)、1レース平均約5馬身半(G1平均約4馬身3/4)と、圧倒的な強さを示して2年2カ月余の競走生活を締めくくった。今後はサウジアラビア人オーナー、アヴドゥラ殿下の意向により英ニューマーケットのバンステッド・マナースタッドで種牡馬入りする。

 また、同日、アスコット競馬場で行われたG1クイーンエリザベス2世S(芝1600メートル、8頭立て)はエクセレブレーション(牡4=愛国オブライエン厩舎)が快勝した。

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2012年10月22日のニュース