【桜花賞】パララ“国枝流”で強敵抜きサル~!

[ 2012年4月4日 06:00 ]

<桜花賞>3連勝中と勢いに乗るパララサルー

 栗東滞在といえば国枝厩舎。パララサルーはアネモネSを制した後に栗東入りし、阪神牝馬Sに出走する先輩アパパネとともに調整されている。火曜朝は角馬場から坂路を1本。福田助手は「アパパネでも最初はのめっていた。この馬は、いっさいのめらずスイスイ上がってくる」と女王以上に栗東にフィットした走りに確かな手応えを得ている。

 アネモネSは不良馬場をものともせず快勝。そのダメージと輸送で馬体が減ったというが、そこはアパパネや09年天皇賞・春を制したマイネルキッツなど、栗東滞在で抜群の実績を残してきた国枝厩舎。仕上げに抜かりはない。福田助手も「馬体はもう少し増えてほしいが、乗っている感じは悪くないし動きはいい」と前向きに話した。

 札幌でのデビュー戦こそ2着に敗れたものの、休養から復帰後は破竹の3連勝。いずれも後方から鮮やかに差し切った。前々走の菜の花賞も、やや重とあって道悪巧者のイメージが強いが、3連勝すべてで手綱を取った北村宏は「馬場が悪いと進んでいかない。道悪がうまいという感じはない」と話す。

 良ならもっと切れるとすれば楽しみが膨らむ。ジョワドヴィーヴル、ジェンティルドンナ、ヴィルシーナと有力馬がそろった関西のディープインパクト産駒をまとめて負かすのは、関東唯一のディープ産駒のこの馬かもしれない。

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2012年4月4日のニュース