【全日本選手権】池田、念願のタイトル獲得!

[ 2011年10月11日 06:00 ]

<全日本選手権>優勝戦を制し、ウイニングランをする池田

 SG「第58回全日本選手権(ダービー)」優勝戦が10日、ボートレース平和島で行われ、1号艇の池田浩二(33=愛知)が逃げ切って快勝。5月の笹川賞以来6回目となるSG制覇とともに、ダービー初Vを飾った。優勝賞金3500万円を加算して今年の獲得賞金は1億4107万円。賞金ランキングで今年SG・2Vの瓜生正義を抜き、8月27日以来、約1カ月半ぶりに首位へ返り咲いた。

 何があっても動じない。これがSG5Vの貫禄だ。ピット離れで井口に半艇身以上も出られ、1周BSでも井口が真後ろに迫る。それでも池田は冷静に2Mをクリアし、6つ目のSGタイトルを手中に収めた。

 「インコースなら勝てる自信があった。意外にも井口さんが近くにいたけど、2Mで下手なことしなければ行けると思っていた」

 ゴール後にガッツポーズ、ピットでは原田幸哉とグータッチ。レース中は最終日の平和島水面のように落ち着いていた池田も勝利の喜びは抑えられない。デビュー15年目で初めてダービージャケットの袖に腕を通した池田は「選手になったからには欲しいタイトル。(着心地?)とってもいいものだね」と笑みを浮かべた。

 だが、話が今後に及ぶと表情は一変。「自分にはエンジン出しとか課題がある。今節はたまたまペラが合ってくれただけ。それに浜野谷さんのアドバイスでいい雰囲気になった。自分にはペラの知識がない」。賞金ランキング1位に返り咲いても、池田の中に「慢心」の2文字はないのだ。

 池田には壮大な野望がある。これまで獲得したSGは03年グラチャン、05年賞金王シリーズ、09年総理杯、同年MB記念、11年笹川賞、同年ダービーの6つ。全SG制覇までに、残すはオーシャンC、チャレンジC、賞金王決定戦となった。池田もグランドスラムに「興味がある」とニヤリ。悲願の賞金王制覇、そして前人未到の大記録まで手を緩めることはない。

 ◆池田 浩二(いけだ・こうじ)1978年(昭53)4月3日、愛知県生まれの33歳。愛知支部所属。97年10月登録の81期。同期は佐々木康幸、飯山泰、寺田祥ら。通算37V(SG・6V、G1・6Vを含む)。1メートル66、51キロ、血液型O。

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2011年10月11日のニュース