【セントウルS】サンカルロ反応抜群11秒7

[ 2011年9月9日 06:00 ]

<セントウルS>吉田豊騎手を背にしたサンカルロ(左)はメジロカトリーヌ(2193)と併せて坂路で追い切る

 サンカルロは大久保洋厩舎おなじみの坂路3本。2本軽く駆け上がった後の3本目は10馬身近く前を進むメジロカトリーヌ(4歳500万)を追う形。鞍上・吉田豊が手綱を抑えたまま、スーッと馬体が合ったところがゴール。ラスト1F11秒7と抜群の反応で伸び切った。

 吉田豊は「調教はやれば動く馬だけど、仕掛けたらすぐ反応してくれた。1200メートルなので1回使った方がテンションの面ではいいと思うが、自分で体を調整するタイプ。太め感もなく仕上がっている」と好仕上がりを伝えた。

 阪神は今春のG3阪急杯1着、G1高松宮記念2着を含め【1211】の抜群の相性。大久保洋師は「体は9分通り仕上がっているし、前哨戦としてはいい出来。それに平たんより阪神のような坂のある方が合っている。本質的に1200メートルは忙しい分、坂を利用して差し込みやすいんだと思う」とコース相性の良さを分析した。

 決め手はメンバー屈指。人気のダッシャーゴーゴーには、高松宮記念で先着している。あとは前が止まりにくい開幕週の馬場でどう対処するかだ。「体調はいいのでむしろ高速馬場をどうこなすかでしょう。前もなかなか止まらないと思うし、いつもよりもう少し前で競馬できれば…。馬群はさばける馬なので」と吉田豊はじっくり戦略を練っている。悲願のG1制覇が懸かる次走・スプリンターズSに向けても譲れない始動戦だ。

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