【セントウルS】グリーンバーディー「完璧」デモ!

[ 2011年9月9日 06:00 ]

<セントウルS>阪神競馬場の芝コースで追い切るグリーンバーディー

 「第25回セントウルS」の木曜追い切りが8日、行われた。阪神競馬場では昨年の2着馬、香港のグリーンバーディーが芝コースを快走。まったくの軽め調整ながらファウンズ師は仕上げに絶対の自信を見せた。

 グリーンバーディーが夏の間養生した阪神競馬場の緑まぶしい芝コースをゆったりとキャンターで駆けていく。少し頭が高いが、気分良さそうに走って回転の速いフットワーク。残り3Fあたりから加速して直線馬なりで脚を伸ばし、フィニッシュ後も1Fほどスピードを緩めず流した。時計は3F41秒7、ラスト1F11秒9と平凡ながら、調教を見届けたファウンズ師は実に満足げだ。

 「最後の400メートルでしっかり伸びた。完璧だ」

 軽めの追い切りに映るが、もう強い調教は必要としていないという。トレーナーが仕上げの経緯を説明した。

 「来日前にレース形式のトライアル走で強めに追って、体をつくってきた。来日後は三木(ホースランドパーク)で助手が様子を見ながら調整してきたが、心身ともに文句のない状態だ」

 とは言うものの香港屈指の強豪も8歳。昨年セントウルS2着以降は連絡みもなく、昨年484キロの馬体重も今回の追い切り後498キロだった。シャープな末脚で2着に突っ込んだ昨年のこのレース、No・1スプリンター・ロケットマンを破った昨年5月と比べてどうなのか。香港の誇る敏腕トレーナーの意見を尋ねた。

 「昨年スプリンターズS(7着)後、調子を落としたのは確かだ。しかし、近況の着順はともかくレース内容や今の調教を見る限りすっかり戻っている。馬体増も調子がいいからこそで気にならない。状態の良さはアブソリュートリー・アメージングだったよ」

 驚くほど素晴らしい、と強い調子で断言した。

 既に日本での実績がある馬。昨年59キロだったこのレースでの斤量も58キロになる。不安どころかプラス材料が並んでいる。

 「中団7~9番手から競馬できれば。いい内容の走りをすると確信している」

 香港の強豪に陰りなし。やはり一目も二目も置かねばならない。

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2011年9月9日のニュース