【札幌記念】ディザイア“GET UP”!復帰Vへ燃えろ

[ 2011年8月16日 06:00 ]

<札幌記念>復活Vを目指すレッドディザイア

 今週はサマー2000シリーズ第4戦「第47回札幌記念」が行われる。出走を予定していた宝塚記念Vのアーネストリーが左前脚球節の捻挫で出走回避。代わりに盛り上げてくれそうなのが唯一のG1馬となったレッドディザイア。昨年の有馬記念後はじっくりと放牧で充電、このレースを目標に態勢を整えてきた。復活を期す名牝の復帰戦に注目だ。

 レッドディザイアが昨年の有馬記念14着以来となる実戦を迎える。中間は時間をかけて放牧、じっくりと立て直してきた。担当の斉藤助手はその効果を実感している。

 「体の傷みがないし、元気な状態に戻ったんじゃないですか」

 昨年は2度の海外遠征を経験した。春はドバイでマクトゥームチャレンジラウンド3を最後方からの追い込みで快勝し、続くドバイワールドCは11着。秋は米国でフラワーボウル招待S3着の後、BCフィリー&メアターフで4着と善戦した。ただ、遠征後にはそれぞれ代償もあった。宝塚記念の水曜追い後に鼻出血。年末の有馬記念も精彩を欠いた。状態を戻すにはまず時間が必要だった。

 今年に入ってから、松永幹師は早い段階で札幌記念での復帰を明言していた。逆算する形で7月6日に函館競馬場入り。乗り込みにもたっぷり時間をかけている。斉藤助手は過程をこう振り返った。

 「ようやく馬体に張りが出てきました。時間的な余裕をとって入れましたが、それでもちょうどいいぐらい。早過ぎたということはないです。動ける状態には仕上がると思います」

 ここまで3週連続で四位が騎乗。調整ピッチを上げることができた。「(強い追い切りを)やりだしたら馬が覚えているんでしょうね」と斉藤助手。追うごとにムードは上昇中だ。1週前は函館芝コースで5F61秒5~1F11秒6。四位は「時計はすごいね」と言いながら「辛口だけど、正直もの足りない感じはする。もう少し迫力があってもいいかな。見た目は良かったかもしれないけど」とあえて厳しいジャッジも付け加えていた。

 超のつく一流馬。その完調を知るからこそ点数は自然と辛くなる。今回は完調ならば圧倒できる相手関係。しかも、まだ今週の最終追い切りが残っている。後は自分との闘いだ。

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2011年8月16日のニュース