南関最年長56歳 大ケガを乗り越え戦列復帰

[ 2011年7月29日 06:00 ]

大ケガを乗り越え復帰した森下博騎手

地方競馬です!!

 南関最年長56歳の森下博騎手(川崎・長谷川)が大ケガを乗り越え、砂上に戻ってきた。昨年12月1日、大井9Rの落馬事故で左股関節を脱臼し、戦列を離れていたが6月14日の川崎から復帰。今月7日に地元で待望の復帰後初勝利を挙げると、19日の浦和でも2連勝を飾り、復活をアピールした。今開催の川崎も乗鞍を制限しながら3戦で6、3、2着と存在感たっぷり。「やっぱり競馬が好きだし楽しいね」と笑顔をはじけさせた。

 「まだ(追うときに)腰が入ってない」と話していた復帰初戦に比べて体は戻りつつあるが、入院当初、医者からは復帰どころか普通に歩けるようになるかどうかとまで言われていた。「今まで(37年間)やってきてケガで引退では悔しい。辞めるときは自分で決める」。苦しいリハビリもその思いで乗り越えた。4月から毎日3~4キロのウオーキングやランニングを消化し、5月から調教に騎乗。「乗り始めはまた(関節が)外れるのではと不安でいっぱい。自分との闘いだった」と振り返る。

 復帰後2勝目を挙げたとき、「まず早く両目を開けたかった」という目標を達成してホッとするどころか、ニヤッと笑って「もっといっぱい勝ちたいよ」と言い放った。自分が納得する“そのとき”まで走り続ける。

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2011年7月29日のニュース