【SSシリーズ】ダービー王村上義が飾る!

[ 2011年5月3日 06:00 ]

<SSシリーズ>好調をキープしている村上義弘

 G1「東日本大震災被災地支援・SSシリーズ風光る2011」(優勝賞金2390万円)はきょう3日から松戸競輪場で開催される。初日は11Rで「薫風賞」が争われるが、名古屋ダービー王の村上義弘を中心に山崎芳仁、平原康多らで激戦が繰り広げられる。なおSSシリーズは今大会が最後の開催になる。また、F1戦の10R・S級特選は好調・浅井康太を中心に井上昌己、飯嶋則之らが出場する。

 今大会はS級S班18選手にとって後半戦に向けて大事なシリーズになる。優勝してもグランプリ出場の権利はないが、優勝賞金2390万円の上積みが後半戦を戦う上で大きなアドバンテージになるからだ。

 松戸といえば昨年3月の村上兄弟ワンツー(弟博幸=G1初優勝、兄義弘=2着)が記憶に新しい。村上兄が「思い入れがある」と語るように今大会も村上兄弟の走りが焦点の1つになる。

 初日・薫風賞は3月の名古屋ダービーを優勝した村上兄が中心になる。注目された市田との前後は「今回は僕が前」と村上兄が前回りで平原、佐藤との三分戦になった。「後手を踏まないように自分の力を出し切ることだけ」に専念する村上兄が今年の充実ぶりを見せつけるだろう。「村上兄と一緒に走ると気持ちが違う」と語る市田が上位独占を狙う。

 佐藤―山崎―成田の北日本88期ラインの結束力もレースの流れを左右する。東日本大震災の影響は残るものの徐々に練習をできる状態に戻りつつある北日本勢は「山崎さんと話して僕が前で頑張る」と先頭を買って出た佐藤の仕掛け次第で上位独占がある。

 平原は地元西武園G3(2着)の直後だけに「疲れを取って体調を整えて」参戦。「いつも走っているメンバー」相手にどういう攻めに出るかも流れを左右する。平原に続く兵藤、そして兵藤に続く同期大塚も平原の仕掛け次第で上位進出があり、激戦必至の一戦だ。

≪風光る選抜基準≫ 開催時S班在籍選手。負傷、斡旋停止などで出場できないことが分かっていても、S班以外は選考しない。ただし、欠場選手が4人を超えた場合は7車立てになるまでS級1班選手を追加する。

続きを表示

2011年5月3日のニュース