【皐月賞】23年前Vの西浦師「騎手冥利に尽きる」

[ 2011年4月22日 06:00 ]

1988年皐月賞を制したヤエノムテキと西浦勝一騎手

 1988年の皐月賞は、中山競馬場が改修のため東京で開催され、1番のヤエノムテキがインを巧みに立ち回ってV。鞍上は西浦勝一騎手(現調教師)だった。連続開催の最終日だったが「馬場はそう悪くなかった」と振り返る。

 「相手はサクラチヨノオー(のちのダービー馬)だと思っていた。内枠を最大限に利用して、なんとかサクラを負かそうと思ってね」

 レースは好スタートから内の好位。4角では外からの馬の仕掛けを待って、追い出しのタイミングを計った。

 「かわすのをぎりぎりまで我慢した。駆け引きの末に勝てて、騎手冥利(みょうり)に尽きるレースだったよ」と西浦師は懐かしそうに語った。最内枠からロスない運びでコース利を生かした完璧な騎乗。当時と今は改修をへて多少コースは違うが、東京芝2000メートル攻略法として現代にも通じる好レースだ。

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2011年4月22日のニュース