【ヴィクトリアM】ヒカルアマランサスわずかに首差で2着

[ 2010年5月17日 06:00 ]

<ヴィクトリアマイル>ゴール直前、ブエナビスタにとらえられたヒカルアマランサス

 残り100メートル、ヒカルアマランサスは横一線からグッと抜け出し先頭に立った。2強撃破へ、内田懸命の右ムチ。しかし、外からブエナビスタが飛んできた。踏ん張るアマランサス。わずかに首差…つかみかけたG1初制覇の夢は無情にこぼれ落ちた。

 「負かしたかと思ったがゴールの瞬間に見たらブエナが前に出ていた。悔しいなあ。(騎手の)腕の差だ」。自分を責めた内田だが乗り方は完ぺきだった。前を行く3頭から、少し距離を置いた4番手。追い出しを我慢して坂上からの伸びを引き出した。差し馬を先団で立ち回らせる、こん身の騎乗がハマったかに見えた。「うまくスタートしたら、イチかバチか、それなりに行こうと思っていたんだ。思い通りの位置に付けられた。ただ、外から凄い脚でブエナが来るんだろうなとは思っていた」。最後は最強牝馬の鬼脚に屈したが、8番人気馬で2強の一角を崩した騎乗は褒められていい。
 池江郎師は「うまく乗ってくれたが、これも競馬。仕方ない」と自分に言い聞かせるようにつぶやいた。ブエナ、レッドディザイアと同じ4歳世代。G1級の底力を示し、次走以降が楽しみになった。

続きを表示

2010年5月17日のニュース