【日経賞】マイネルキッツ貫禄V“春”連覇へ弾み

[ 2010年3月28日 06:00 ]

日経賞を制したマイネルキッツ

 天皇賞・春の重要なステップ「第58回日経賞」が中山競馬場で行われ、後方を追走した6番人気マイネルキッツが直線で最内を力強く伸び、昨春の天皇賞以来、2度目の重賞V。メジロマックイーン、テイエムオペラオーに次ぐ史上3頭目の天皇賞・春(5月2日、京都)連覇へ大きな弾みをつけた。

 さすがはG1馬。ただ1頭、59キロの酷量もどこ吹く風。キングストレイルの大逃げに惑わされることなく、道中は後方の内で悠然と待機。松岡は直線も迷わずインを狙うと、自慢のスタミナに任せてごぼう抜き。ゴールでは、大外エアシェイディに3/4馬身差の完勝だ。
 殊勲の松岡は「状態が凄く良くなっていたので、きょうは走ってくれると思っていました。59キロ?力がある馬なんで。道中の手応えも良かったし、いいところを走れた。調子と展開がマッチしてくれた」と冷静に愛馬の奮闘を称えた。
 管理する国枝師は04年ウインジェネラーレ、08年マツリダゴッホに続き、日経賞3勝目。看板馬の完全復活に破顔一笑だ。「勝因?まずは松岡のやる気かな。馬も良くなっていたけど、うまく乗ってくれたよ。天皇賞だけじゃ一発屋で終わっちゃうからね。もう1つ勝てて良かった。やっぱりステイヤーなんだね」
 これで胸を張って、天皇賞・春連覇に挑戦。12番人気の低評価で制した昨年とは一転し、今年は受けて立つ。師は「人気?別になくてもいいけど…。ゴールデンウイーク中の渋滞も考慮して、1週間前には栗東に入れる予定」と早めの栗東移動で万全を期す。松岡も「本番に向けて、いいレースができた。次も同じ結果を出したい」と2度目の頂点を見据えていた。(小田 哲也)

 ◆マイネルキッツ 父チーフベアハート 母タカラカンナ(母の父サッカーボーイ)牡7歳 美浦・国枝厩舎所属 馬主・(株)サラブレッドクラブラフィアン 生産者・北海道新冠町ビッグレッドファーム 戦績35戦7勝 総獲得賞金4億1989万2000円。

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2010年3月28日のニュース