【総理大臣杯】気合十分!岡崎新スターになる!

[ 2010年3月21日 06:00 ]

<総理大臣杯4日目>レースを終え、ヘルメットを取りながら引き揚げる岡崎恭裕

 激しい予選を勝ち抜いた18人が準優進出を決めた。21日に行われる総理大臣杯予選5日目、注目は今シリーズ最年少の岡崎恭裕(23)だ。得点率2位で11Rの1号艇をゲット。全国スター候補生として将来を有望視されている気鋭が飛躍の時を迎えようとしている。逆転で得点率トップに立ち、12R1号艇をつかんだのは深川真二。前年の覇者・池田浩二は無念の予選敗退に終わった。

 4日目は9R1回乗りで早々と予選を終えていた岡崎は、先輩の手伝いのため最終レースまでピットに居残り。今シリーズ最年少の23歳ともなれば、宿舎に早く引き揚げるわけにはいかない。この日の整備もとっくに終えているから余裕の時間が流れた。
 そんな岡崎に朗報がもたらされたのは予選最終12Rが終わった直後だ。「え?1号艇になっちゃったんですか。気合、入ります」。激しい星のつぶし合いが繰り広げられ、11Rの1号艇が転がり込んだ。「岡崎が出ているぞ」と周囲でささやかれるまでになったエンジンは依然好気配。「気温が上がった分、少しだけ下降気味かな。でも、しっかり調整すれば抜群の足に戻ります」と言い切った。
 2月に挙式、新たな気持ちで臨んだSG舞台だ。過去4度のSG参戦はすべて節間1勝に終わっていただけに「(3勝して)ひとつの壁は越えました。次は準優の壁、ですね」と話した。艇界が渇望してきた若きヒーロー誕生の予感が漂ってきた。
 準優10R1号艇の坪井は予選最終走6着。しかし、他艇と接触してのもので「足に関しては心配していませんよ。抜群ではないけど、しっかりしています」と前向きだ。準優12R1号艇の深川は「このエンジンとしては上々でも、ちょっと弱め。その分、展開がよく見えているんです」と言う。勝てば優勝戦も1号艇。勝負を懸けてペラを大幅に調整し直すことも決意した。
 気配上昇が目立つのは湯川と井口。ともに待望の伸び足の強化に成功した。福島もターン足が上向きで、もう一歩のところまでこぎつけた。松井は「足は普通」と強調。「良化してもまだまだ」の瓜生、そして「伸び型で全体も弱め、行けてない」と厳しい表情の服部は不安。浜野谷、萩原、山口、辻は好状態をキープしている。

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2010年3月21日のニュース