【京成杯】レッドスパークル末脚で重賞初Vなるか

[ 2010年1月13日 06:00 ]

重賞初制覇に挑むレッドスパークル

 クラシックは確実に近づいてきている。中山のメーンレースは、皐月賞と同コース、同距離で行われる京成杯。9番人気の前走・東京スポーツ杯2歳Sで3着に好走したレッドスパークルが満を持して重賞初制覇に挑む。2歳王者ローズキングダムに0秒3差に食い下がった末脚でクラシック戦線に名乗りを上げるか。

 レッドスパークルが今年初戦となる登竜門レースで重賞初Vをもくろむ。昨夏に札幌でデビュー。初勝利を挙げるまでに5戦を要したものの、その間に着実に力を蓄えた。それを証明したのが前走・東京スポーツ杯2歳Sだ。大外から矢のような伸びを見せ、勝ったローズキングダムに0秒3差3着。そのキングダムが朝日杯FSを楽勝したことからレースのレベルが高かったことが分かる。助田助手は「前走は半信半疑だったけど、あれだけ走ってくれたからね」と話した。
 もともと調教で目立つ時計を出すタイプではなく、札幌の3戦は7、8、7番人気の低評価だった。それでもレースになれば常に速い上がりでまとめ、掲示板を一度も外さなかった。秋以降は調教の動きにも少しずつ変化が表れた。夏場に調教で騎乗していた千田助手が久々に手綱を取って「だいぶ良くなっている」と驚いたという。その好感触が結果につながった。
 前走後は宇治田原ステーブルでの短期放牧を挟み、先月半ばから栗東で乗り込みを再開。7日の1週前追い切りはCWコースで6F86秒0、ラスト1F12秒3を計時した。助田助手が順調な調整ぶりを説明する。「気配は変わりない。少し余裕がある感じだったけど、最終追い切りと長距離輸送で、ちょうど良くなると思う。それに稽古よりも競馬にいっていいタイプ。小回りの中山コースに対応できるかが鍵になるけど前走ぐらい走ってくれれば。1Fでも距離が延びるのはいいしね」
 前走は後方からの競馬になったが、京都内回り2000メートルの2戦(2、1着)では好位置で流れに乗れていた。コース替わりにも柔軟に対応できるはずだ。軌道に乗った素質馬がクラシック切符をつかむか。

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2010年1月13日のニュース