ロジユニオーナーが明かす秘密【1】/皐月賞

[ 2009年4月14日 06:00 ]

「G1の表彰台に登るのが夢」と熱く語った久米田正明オーナー

 牡馬クラシック第1弾「第69回皐月賞」。無敗のロジユニヴァースを所有する久米田正明オーナー(64)が、スポニチ本紙のインタビューに答え「G1の表彰台に登るのが夢。何とかいけそうだね」と熱い言葉で自信をみなぎらせた。

 ――いよいよ皐月賞が目前。今の心境は?
 久米田氏 まだ緊張はしていません。戦ってきた相手、目下の馬の具合の良さを考えれば、大方いけるだろうと思っていますよ。今年は横山典弘騎手もノッていますからね。馬も騎手もいいとなれば鬼に金棒。ライバルはアンライバルドとリーチザクラウンかな。
 ――馬主として初めて出走させた馬が無傷で皐月賞候補までいくとは驚きです。世界一、馬運のいいオーナーかもしれません。
 久米田氏 よく言われるけど、実感がないんです。ここまでG3、G2と来ましたので次はG1の表彰台に立ちたいですね。本馬場の上での表彰台。あそこに登るのがあこがれです。
 ――そもそも馬主となったきっかけ、ロジユニヴァースを購入した経緯を教えてください。
 久米田氏 旧知の青木功さん(プロゴルファー)に、ダノンの冠名で知られる野田(順弘)さんを紹介していただいたのがきっかけです。野田さんとはすぐ意気投合して「競馬が好きなら馬を持ちなさい」とアドバイスされました。そこで、07年セレクトセールで5頭を購入したのですが、さまざまな事情でさらに2歳馬を購入する必要に迫られました。そこで萩原さん(調教師)と一緒にノーザンファームへ行きました。
 ――そこでロジユニヴァースを薦められたのですね。
 久米田氏 そう。でも、萩原さんに「どうだ?」と聞いたら何も返事をしないんですよ。それはそうです。実は左前脚が曲がっていたんです。念のため走っているVTRを見せてもらいました。これは素晴らしかった。踏み込み、そして前脚のかき込みが凄く良くて、僕の大好きなフォームで走っていた。よし、買おうと決めました。
 ――2歳まで買い手が付かなかった馬なんですね。
 久米田氏 そう。ただ、レースでは強い。札幌2歳Sでは4コーナーで勝利を確信し、一緒にいた吉田勝己さん(ノーザンファーム代表)に「さあ、表彰台へ行きましょう」と言って立ち上がりました。あのレースで「この馬はただものではない」と思いましたね。ラジオNIKKEI杯2歳Sでは輪乗りで勝利を確信しましたし、弥生賞でも4コーナーで、もうウイナーズサークルに向かっていました。脚色が他馬と全然違いましたからね。

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2009年4月14日のニュース