行き足キラリ 松下一番星/新鋭王座決定戦

[ 2009年1月21日 06:00 ]

<新鋭王座決定戦>“卒業V”へ2連対スタートを決めた松下

 最初で最後の舞台で、最高のスタート。琵琶湖競艇のG1「第23回新鋭王座決定戦」は20日に開幕した。初日2連対を決めたのは斉藤優(26)、松下一也(25)、稲田浩二(24)の3人。中でも松下の舟足は早くもトップクラス。“卒業V”も十分に狙える状態だ。なお、初日の逃げ切り勝ちは5回と、インの弱い琵琶湖にしては逃げが多発した。

 王座初出場ながら松下の存在感が目立っている。初日6RをインからトップSを決めて押し切ると、10Rでは大外から最内を差してBS先頭。2Mターンミスで鈴木に逆転を許したが、2着は確保して2連対発進を飾った。「ペラ調整をやりすぎて後半は回転が落ちていた。回り足がモタついていた。でも、回転に関係なく行き足はいいし、ペラも微調整の範囲内。上位級」。多少の課題は残っているものの、仕上がりは早くも納得の域に達している。
 91期生の松下にとっては今回が最後の新鋭戦。最初で最後の舞台だけに自然と優勝を狙いそうだが「準優、優出と段階を踏まないと」と浮き足だった様子はない。むしろ「プレッシャーの掛かる1枠と6枠が終わったから気が楽」と表情はますます明るくなった。初日好成績のメンバーが集まる2日目12Rでも、侮れない存在だ。
 同じく2連対発進の稲田と斉藤も動きは軽快。中堅上位は確実で、今後も安定した走りが期待できる。初日10Rで松下を破った鈴木も力強い。好エンジンのパワーを存分に引き出しており、上位グループの1人だ。注目エンジンとコンビを組む松村敏、長尾、麻生らも合格点を与えられる気配。このほかでは向後、渡辺雄も中堅はクリアしている。対照的に動きに物足りなさが残ったのは杉山、佐藤、佐竹、小坂ら。特に杉山は初日2Rの転覆も大きく、大整備が必要となりそうだ。

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2009年1月21日のニュース