今年は女の夏!ならばナデシコ!/小倉2歳S

[ 2008年9月3日 06:00 ]

スポニチ

 さあ夏競馬の総決算!先週は日曜の2重賞が大波乱決着となったが、今週の小倉2歳Sにも惑星はいる。小柄な乙女シルクナデシコだ。前走、鋭い差し脚で未勝利戦勝ち。気配はさらに上昇ムードで、値千金のVゴールを狙っている。

 若駒にとっては1戦1戦のレース経験が大きな糧となる。小倉2歳Sは未勝利戦から勝ち上がってきた馬が過去7年で5勝。土つかずの新馬快勝組より好成績を残している。そういう意味で注目したいのがシルクナデシコだ。デビュー戦(小倉)はダッシュがつかず6着に敗れたものの、現地滞在で臨んだ2戦目は一変。中団から楽な手応えでポジションを上げると、ほぼ勝ちパターンに持ち込んでいた先行馬を豪快に差し切った。「切れるね。今度はもっと動けると思う」。引き続きコンビを組む小牧はチャンス十分の口ぶりだ。
 前走後はいったん栗東へ戻り、坂路で乗り込んだ。先月27日には2本目に54秒9~1F13秒2を計時。2度の実戦経験がいい刺激となり馬体はさらに張りが出てきた印象。宮師は手応えを感じている。
 「順調にきているよ。カイバをよく食べるし、涼しかったおかげで、うまく調整できている」
 400キロそこそこの小柄な牝馬。そしておとなしい性格。入厩当初はそう目立つタイプではなかったという。「でも稽古をやり出したら反応が良くてね。レースではもっと行くかと思ってた。2歳のこの時期は前に行けるタイプが多いけど後ろから勝った。追って、しっかりしている。おそらく速い流れになるだろうし、面白いんじゃないか」
 持ち時計1分8秒8は登録メンバーで2番目に速いもの。体調面の上積みを考えればもっと速くなっても対応できそう。連続開催の最終週ともなれば芝は内めが荒れ、差しが決まりやすい状況に。
 デビュー2連勝のツルマルジャパン、デグラーティアは強敵に違いない。しかし決め手を最大限に生かせる舞台なら逆転の期待を懸けてもいいはずだ。

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2008年9月3日のニュース