競走馬購入で詐欺容疑 馬主協会の元会長逮捕

[ 2008年9月1日 18:40 ]

 競走馬用のサラブレッドを共同で購入し、賞金を稼ごうと持ち掛け、京都馬主協会の会員から現金をだまし取ったとして、京都府警組織犯罪対策二課などは1日、詐欺容疑で同協会の元会長藤本龍也容疑者(71)=京都市南区久世大藪町=を逮捕した。

 藤本容疑者は日本中央競馬会(JRA)の運営審議会委員を務めたこともある。「だまし取るつもりはなかった」と容疑を否認しているという。

 調べでは、藤本容疑者は2003年2月、同協会会員で、同市西京区の会社社長の男性(50)に「賞金を稼ぐ良い馬になる。共同所有にするから、半分出してくれ」とサラブレッド2頭の購入を持ち掛け、750万円をだまし取った疑い。

 実際の購入価格は2頭で計230万円。藤本容疑者だけが馬主登録をしていた。男性に偽の購入価格を書いた契約書を見せ、出走料や賞金の半額を渡していたという。

 男性が今年2月、府警に告訴した。同課などは藤本容疑者が同じ手口で複数の会員から現金をだまし取っていたとみて、余罪を調べる。

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2008年9月1日のニュース