フリオーソ“ミッドウェイ開戦”/帝王賞

[ 2008年6月24日 06:00 ]

 春の古馬ダート王決定戦「第31回帝王賞」が25日、東京・大井競馬場のナイターでゲートインする。地方勢の大将格はもちろん昨年の年度代表馬フリオーソ。地元船橋のG1かしわ記念は出走を見送ったが、3カ月半ぶりの戦線復帰でG1・3勝目を狙う。

 地方の雄が08年上半期最後の古馬G1に駒を進めてきた。2歳時からG1・2勝。南関東を舞台にしたレースでは5回出走のG1を含め【5・5・1・0】と抜群の安定感を誇るフリオーソだ。
 地元船橋での前走・ダイオライト記念は、2着ボンネビルレコードに5馬身差の圧勝。3歳G1ジャパンダートダービー以来の勝利は、初騎乗・戸崎も驚くほどの強さだった。だが5月5日のG1かしわ記念に向けた調整中に順調さを欠いてしまう。「脚元に熱のあるところがあり、大事を取って目標を帝王賞一本に絞った」と川島正師。
 船橋競馬場で調教を再開してから、ミッドウェイファーム(茨城県行方市)へ移動。2月に川島正厩舎の認定厩舎(外厩)となった施設で、坂路コースがある。20日の最終追い切りまで1カ月近く同ファームで調整を重ねた。同師は「船橋で速いところ(調教)をやってから、ミッドウェイの坂路でびっしり乗り込んだ。こちら(船橋)に戻ってきてから確認したが心臓の出来もいい」と語る。
 3歳7月のJDDの段階で大井2000メートルを2分2秒台で駆けたほどの高い絶対能力の持ち主。その後3度の南関東開催G1ではヴァーミリアン、フィールドルージュといった強豪の2着に敗れはしたが、今回は“天敵”はいない。「ヴァーミリアンが出ないのでホッとしてはいる。ほかにも強い馬はたくさんいるけど、ダイオライト記念当時と同じぐらいのいい状態で臨めるからね」と川島正師。フリオーソが負けられない一戦で真価を発揮するか注目だ。

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2008年6月24日のニュース