チャールズ勝負根性が違う!/弥生賞

[ 2008年3月5日 06:00 ]

 皐月賞トライアル「第45回弥生賞」で、京成杯に続く重賞制覇をもくろむマイネルチャールズ。ここへ来ても重賞勝ち馬がコロコロと入れ替わり、空前の混戦ムードの牡馬クラシック戦線だが、重賞V2をマークして確固たる主役の座に君臨する。主戦・松岡正海騎手も自信満々だ。

 クラシックを目前に控え確実に進化を遂げるマイネルチャールズ。前走・京成杯は、これまでの先行流れ込みのイメージを一新する力強い走りだった。道中は中団で折り合いに専念。直線では他馬に寄せられ、進路が狭くなるシーンもあったがお構いなし。馬群から強引に抜け出し重賞タイトルをもぎ取った。手綱を取った松岡も「力がなければあのレースはできない」と振り返る。
 「他馬に先に行かれて一瞬駄目かな…と思うんだけどそこからグイッと前に出る。切れる感じではないが確実に前の馬をとらえてくれる」。松岡はこの馬の最大の長所は勝負根性にあると力説する。2走前に勝ったホープフルSも、3角で外から一気にかわしたブラックシェルに対しワンテンポ仕掛けが遅れたものの、4角で内から馬体を併せると直線の競り合いを制した。
 気性面の成長も著しい。ホープフルSでは「最初の1コーナーへ入っていくまで掛かっていた」(松岡)が、京成杯ではしっかりと折り合いをつけて走ることができた。今回と同じ中山芝2000メートルで連勝しているのは大きな自信になる。逃げ馬不在の今回は「折り合いに不安はないので、行く馬がいなければ前々での競馬も考えている」と作戦を明かした。
 中山芝コースは開幕直後にしては蹄跡が目立ち、時計も掛かり気味だ。弥生賞もスローペース必至の組み合わせ。馬群が固まればこの馬に理想の展開になる。松岡も「とにかく並んだら勝負強い馬。前走のように競り合う展開に持ち込めばまず勝ち負けになる」と強気な姿勢を崩さない。「目標はダービー。今まで乗ったことのないタイプの馬だし楽しみ」と期待を膨らませている。昨年の皐月賞はサンツェッペリンに騎乗、わずか鼻差でクラシック制覇を逃した若武者が今年はこの馬でリベンジを誓う。

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2008年3月5日のニュース