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欧州SUV、価格抑え発売 30〜40代の顧客獲得へ

[ 2018年5月19日 18:46 ]

ジャガーの「E―PACE」
Photo By 共同

 欧州の高級車メーカーが価格を抑えたスポーツタイプ多目的車(SUV)を相次いで日本で発売している。これまでの価格設定は600万円超が一般的だったが、300万円前後に抑えた車も出た。30〜40代を念頭に息の長い愛好家を獲得するのが狙いだ。

 英ジャガーは2月「E―PACE(ペイス)」を発売した。従来の自社製品と同様に広い室内と走りの良さを備え、最低価格を451万円に抑えた。

 スウェーデンのボルボは3月、昨年の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した「XC60」の弟分に当たる「XC40」を発売した。価格は389万円から。若い人に買ってもらおうと都会的なデザインに仕立てた。ドイツのBMWも4月、436万円からの「X2」を売り出した。

 ドイツのアウディは昨年6月、小型SUV「Q2」の最低価格を299万円にして発売し、販売が好調に推移している。デザインや実用性の高さが若者を中心に支持を得ている。

 これらはいずれも小型SUVに分類される。欧州では環境規制が厳しくなる中で、各社は小型化した燃費の良い車の開発に力を入れ、日本市場でも販売を伸ばそうとしている。SUVは「小さくして価格を下げても高級なイメージを保てる」(日系メーカーの広報担当者)と欧州メーカーの戦略を分析する見方もある。

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