×

平良達郎 大流血の激闘の末に無念の5RTKO負け…日本人初UFC王者誕生ならず 試合後に悔しさ爆発

[ 2026年5月10日 12:46 ]

UFC328 フライ級タイトルマッチ   <王者>ジョシュア・ヴァンー<挑戦者>平良達郎 ( 2026年5月9日    米国・ニュージャージー プルデンシャル・センター )

「UFC328」でフライ級王者のジョシュア・ヴァンに敗れた平良。打撃に顔は流血していた(C)Zuffa LLC/UFC
Photo By 提供写真

 世界最高峰の格闘技団体「UFC328」が9日(日本時間10日)に米国・ニュージャージーのプルデンシャル・センターで開催。セミファイナルでは平良達郎(THE BLACKBELT JAPAN)がフライ級王者ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)に挑戦したが、5RTKO負け。日本人初のUFC王者誕生とはならなかった。

 またしてもUFCの頂点に日本人が立つことはできなかった。ケージに上がる前にはセコンド陣と抱擁した平良。そして笑顔で会場を見渡してから勝負のケージに入った。

 試合が始まると1R開始30秒でタックルからテイクダウンに成功。そのままマウントポジションをキープした。しかし立ち上がって両者は離れた。その後も残り2分切って再びテイクダウンに成功して、マウントポジションをキープしてこのラウンドが終了した。インターバルから「しっかりテイクダウンにいこう」という指示が飛んだ。

 2Rの序盤は相手の打撃を被弾する場面もあったが、残り3分を切ってテイクダウンに成功。トップポジションをキープしたが、スタンディングの展開になるとヴァンの右ストレートを被弾してダウン。一気にピンチを迎えたがゴングに救われた。

 3Rは被弾数も増えてダメージを大きくなり大流血した。ダウンすると相手はリアネイキッドチョークを仕掛けてきたが何とか凌いだ。ラウンド終了間際に有効の打撃を打ち込んで、タックルからテイクダウンに成功してやり返した。

 4Rは開始早々にテイクダウンに成功。マウントポジションをキープしながら肩パンチでダメージを与えた。ポジション変化から下になると、三角絞めを狙ったが仕留めきらなかった。それでも平良は攻め続けた。

 勝負に最終ラウンド前にはセコンドからもゲキが飛んで気合いを入れ直した。しかし5Rに悪夢が待っていた。相手の打撃を被弾すると、防戦一方になるとレフェリーストップ。TKO負けを喫して日本人初UFC王座奪取は叶わなかった。試合直後にはマウスピースを投げて悔しさを爆発させた。

 昨年12月「UFC323」で元同級王者ブランドン・モレノ(メキシコ)に2RTKO勝利。フライ級タイトル挑戦へ大きな1勝を飾った平良。同大会でフライ級王者のアレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)が試合開始早々に左腕を負傷。TKO勝利という形で挑戦者のジョシュア・ヴァン(ミャンマー)が新王者に輝いた。フライ級戦線が一気に混沌(こんとん)化した。

 その中で本来4月の「UFC327」で史上初のアジア男性選手同士となるヴァンVS平良のタイトルマッチが決定していた。しかしヴァンの負傷で1カ月後の今大会に延期となった。

 アクシデントが起こっても集中力を切らさなかった。「戦えなくなったのは残念でしたけど、そこから毎週、いつジョシュア・ヴァンと戦ってもいいぐらいの気持ちでコンディションを作ってました」と最高のコンディションをキープした。

 前日計量でも「準備は万全です。自分が最強と証明するためにここに来た。ベルトを日本に持ち帰ります」と自信満々の言葉を口にしていたが、UFCのベルトには手が届かなかった。

この記事のフォト

「井上尚弥」特集記事

「中谷潤人」特集記事

格闘技の2026年5月10日のニュース