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矢吹正道 初防衛戦で完勝「応援が後押し」46戦ダウンなしの相手を2度沈める 3階級制覇も視界良好

[ 2025年12月27日 20:00 ]

IBF世界フライ級王者決定戦   王者・矢吹正道(33=緑)《12回戦》同級1位フェリックス・アルバラード(36=ニカラグア) ( 2025年12月27日    愛知県国際展示場 )

<SAIKOULUSH IBF世界ライト級 矢吹正道・フェリックス・アルバラード>王座を初防衛し、喜ぶ矢吹正道(撮影・椎名 航)
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 「男・矢吹」が地元で無様な姿を見せるわけにいかない。フライ級の初防衛戦。矢吹正道がアルバラードを撃破し、会場の声援に笑顔で応えた。

 序盤、得意のジャブでリズムをつくるが、3R目から打ち合いになり流れが変わる。46戦のプロでダウンが一度もないアルバラードに優位に立たれたラウンドが続いたが、矢吹は中盤で巻き返し。ボディーへの重いパンチを繰り返して、ついに11Rにダウンを奪った。そして12Rに2度目のダウンを奪い、1分59秒でKO勝利となった。

 試合後、矢吹は「思った通りの試合ができなくて、自分はまだまだ。予想通り、やりにくい選手だった。ちょっと、しようもない試合でしたが頑張りました。経験と皆さんの応援が後押ししてくれた」と応援を感謝した。

 今後は3階級制覇へも視線を向ける。「少しゆっくりしてから。統一戦含め、階級上げるのも前向きに考えたい」とリング上で宣言し、「来年、デカい試合もして盛り上げたい」と語った。

 ボクサーとしては円熟の域にさしかかる33歳でも、リングで見せた姿は間違いなく進化していた。陣営の滝沢卓トレーナーが「離れても、くっついても、どんな距離でも戦えるようになった」と明かすように、タイトルを奪取した前回3月のリングより、戦いの幅が広がっていた。

 サウジアラビアでは、同日に井上尚弥、中谷潤人らが出場したビッグマッチが開催。注目度では下回っても、矢吹は己のファイトだけに集中していた。「自分のことで精いっぱい。(向こうの興行を)気にする余裕なんてない」

 難敵を撃破した今、新しい展望が開ける。決戦前日の会見で、矢吹は「この試合に勝てば、上も十分にありなのかな」と近未来でのスーパーフライ級転級を明言。緑ジムの松尾敏郎会長も「本当なら、この試合で(スーパーフライ級として)やるプランもあった。スピードも、パワーも、全く問題ない」という。

 ハッキリと視界に入った3階級制覇ロード。師走の日本に興奮を呼んだ拳は、2026年のボクシング界も熱くする。

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