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寺地拳四朗 試合中止に号泣「頭真っ白に…悲しい」無念の胸中吐露 相手は脱水症状で病院駆け込む

[ 2025年12月27日 19:00 ]

<ナイト・オブ・ザ・サムライ>報道陣に囲まれる寺地(撮影・島崎忠彦)
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 プロボクシング前WBA&WBC統一世界フライ級王者の寺地拳四朗(33=BMB、25勝16KO2敗)が27日、同日にサウジアラビア・リヤドで出場予定だった試合が中止になり、取材に応じた。あふれる涙をぬぐいながら「前夜に試合中止になりそうと…。頭真っ白に」と無念の思いを語った。

 興行が行われる前に会見を開き、配信内でインタビューを受けた寺地は「前夜に対戦相手が病院に運ばれたと。試合がなくなりそうと…」と、自身にとっても青天の霹靂(へきれき)だったことを明かした。三迫ジムの加藤健太トレーナーによると、陣営に連絡が来たのは前夜の午後10時ぐらい。「試合ができなくなった」というだけの内容で、陣営が拳四朗に伝えたのは同11時頃だった。主催者は代役選手を探そうとしたが、陣営は「そもそも(前日)計量していない選手と試合することはありえない。ルールの範囲にないのでできない」と中止を決断したという。

 中止の説明を受けたのは取材対応の前で、ガルシアは脱水症状を起こしており、リカバリーの際に「胃が受け付けなくて吐いたりもしたと聞いた」と加藤トレーナー。慌てたガルシア陣営は現地コミッションに相談する前に病院へ行き、ドクターストップがかかった。今後については特に説明はなく、同トレーナーは「サウジのコミッションからIBFに通達する」と言われたと明かした。

 寺地は前夜ほとんど寝ることができなかったといい、中止を通達された時の心境を聞かれると、声を震わせ「頭が真っ白に…。悲しいし、(応援に)来てくれる方も…」とサングラスをずらしてこぼれ落ちる涙をぬぐった。「悔しいですし、練習したことも出せない。モヤモヤが残るだけ。ポジティブでいようとしたけど、会場に来たらいろいろな思いが出ちゃって…」と心境を述べ、今後について問われると「決まれば早めでもいいけど、僕らが決められることでもない。待つだけ、しゃあないとしか言いようがないです」と言葉を絞り出した。

 寺地はスーパーフライ級で3階級制覇を狙い、IBF同級王者ウィリバルド・ガルシア(36=メキシコ、23勝13KO6敗2分け1無効試合)に挑戦予定だった。しかし、ガルシアは26日の公開計量後に体調不良を訴えてドクターストップ。興行を主催する米リングマガジンが中止を発表していた。

 ガルシアのマネジャー、ショーン・ギボンズ氏によると、王者は計量後の食事で体調を崩したという。ギボンズ氏は「全て順調だった、何が原因だったのか分からないが、胃腸の調子が悪かったようだ。胃の検査をしてもらったが、とにかく調子が悪い」と話した。

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