米国でV5成功の晝田 挑戦者の体重超過に「ありゃ」も「当たり前のことをきちんとすることがリスペクト」
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プロボクシングのWBO女子世界スーパーフライ級王者の晝田瑞希(29=三迫)が28日、都内の所属ジムで会見し、5度目の防衛成功を報告した。
15日(日本時間16日)米カリフォルニア州サンタ・イネス チュマッシュ・カジノ・リゾートで防衛戦を行い、同級8位ナオミ・カルデナス(26=メキシコ)に3―0判定勝ち。ジャッジ2者がフルマークをつける大差での勝利に「ケガ一つなく元気に帰ってこられた。100点満点の動きではないが、4ラウンド目にアメリカで教わったインサイドの動きやウィービングが試合で出せたことは自信になった」と胸を張った。5度防衛でWBOから贈られる記念のリングは、10月にコロンビアで開催される総会で授与される予定で「めちゃくちゃうれしい。チャンピオンは特別だと感じるが、まだ満足せずに頑張りたい」とさらなる高みを見据えた。
試合前日の計量では挑戦者カルデナスがリミットを0・8ポンド(約363グラム)超過し失格。両陣営話し合いの元、試合は開催された。アクシデントに動じることなく、3戦連続で米国での防衛に成功した晝田は「ありゃ、と思ったが」と舌を出しながら「いろんな事情があったとは思うが、ボクシングは人を殴るスポーツ。相手を殴る資格があるのは一生懸命取り組んだ人だけ。当たり前のことをきちんとすることが戦うことへのリスペクト。最低限はクリアしてほしかった」と複雑な胸中を明かした。
また最終スパーリングを行った現地8日の早朝に、リング禍により28歳で死去した親友・神足茂利さんに訃報が届いた。「人生で味わったことのない感情になった。その日は悲しみとシゲ(神足さん)への愛であふれた」と言葉を詰まらせながら「悲しいけど前に進んで行くしかない。いかに自分が幸せかと、命より大事なものはないとシゲが教えてくれたと思う。感謝以外何もない」と親友に感謝の気持ちを述べながら、前に進む決意を示した。
次戦は11月ごろに米国での防衛戦となる見込みで、所属ジムの三迫貴志会長は「これだけアクティブに防衛戦を重ねられている。本人が希望する米国で試合ができることに感謝しているし、本場のファンに女子ボクシングの魅力を伝えて言ってほしい」とさらなる期待を寄せる。女子選手としても異例の年間4試合に臨む晝田は「年一試合しかできないこともあった。1年の半分をアメリカで過ごして正直孤独を感じることもあるが、これは自分を強くしてくれる。防衛戦だろうとなんだろうと、与えられた仕事をやるだけ。恩返しや感謝の気持ちを戦いの中で示していくだけ」と自らの使命を口にした。
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