×

柔道金から転身!新日入団のウルフ 井上康生氏も「いいじゃん」目指せ次世代エース リングネームは?

[ 2025年6月24日 05:00 ]

<ウルフ・アロン新日本プロレス入団会見>ポーズを取るウルフ・アロン(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 21年東京五輪の男子柔道100キロ級で金メダルを獲得したウルフ・アロン(29)が23日、都内で会見し、新日本プロレスへの入団を発表した。同日付で正式に契約を交わした。日本柔道の五輪金メダリストがプロレスに転向するのは初。すでに新日本の道場で練習を開始しており、来年1月4日、東京ドームでデビューすることも併せて発表された。

 五輪金メダリストの入団会見の注目度は抜群だった。テレビカメラ14台、集まった報道陣は約100人。ブルーのスーツに身を包んだウルフは、やや緊張気味に転向の経緯を説明した。

 「いつか柔道で思い残すこと、やり残すことがなくなったらプロレスをやりたいと思っていました。“なぜプロレスを?”と言われたら、好きだから。試合前、試合、試合後、全ての生きざまを見せるのがプロレスだと思っている」

 デビュー戦は大型新人にふさわしい舞台が準備された。来年1月4日の東京ドーム大会。「東京ドームがデビュー戦ということが、当たり前ではなく特例ということも十分理解している。プロレスラーとしてはゼロの状態からのスタート。この半年間の過ごし方を入念に考え、一秒一秒を無駄にすることなく全力で挑ませていただく」と所信表明。すでに今月から都内の新日本道場で練習を開始しているという。

 柔道が五輪競技となって60年以上だが、日本の金メダリストというだけでなく、五輪、世界選手権、全日本選手権のニッポン柔道3冠を達成したわずか8人の柔道エリートとしても、プロレス転向は初。前全日本男子監督の井上康生氏には「いいじゃん、ウルフに合っていると思う」と後押ししてくれたという。「リングネームのような名前なのでいじる必要はない」とウルフ・アロンでリングインすることも明かした。

 デビューしてからの目標は「IWGP世界ヘビー級のベルトは獲りたい」と将来的に最高峰のベルト獲りを掲げた。中邑真輔(現WWE)、オカダ・カズチカ(現AEW)が去り、棚橋が引退する新日本とウルフには次代のエースとして期待がかかる。 (仁木 弘一)

 ◇ウルフ・アロン(うるふ・あろん)1996年(平8)2月25日生まれ、東京都葛飾区出身の29歳。父は米国出身で母は日本人。6歳から柔道を始め、東海大浦安高で高校3冠。東海大進学後、大学4年の全日本選抜体重別選手権で2連覇を達成し、世界選手権も制覇。21年東京五輪100キロ級で金メダル。24年パリ五輪の混合団体で2大会連続銀メダル。8日の全日本実業柔道団体対抗大会を最後に引退した。1メートル81。得意技は大内刈り。

【五輪金メダリストの転向は初】
 柔道からプロレスへの転向例は少なくないが、日本の五輪金メダリスト、男子8人のみの3冠(五輪、世界選手権、全日本選手権)達成者の転向は、いずれも初となる。

 柔道トップ選手の転向は、古くは「史上最強」と称された木村政彦が有名で、力道山とともに日本プロレスで活動した。65年に全日本を制した坂口征二は新日本の社長を務めるなどトップレスラーとして活躍。92年バルセロナ五輪銀メダリストの小川直也は、アントニオ猪木らが設立した「UFO」に入団し、人気を博した。

 五輪金メダリストの転向例は、海外ではアントン・ヘーシンク(64年東京)、ビレム・ルスカ(72年ミュンヘン=ともにオランダ)らがいる。

「ウルフ・アロン」特集記事

「井上尚弥」特集記事

格闘技の2025年6月24日のニュース