21歳・高見亨介 43歳・堀川謙一との22歳差対決で6回TKO勝利 敗れた堀川は引退示唆
プロボクシングライトフライ級10回戦 高見亨介(帝拳)○6回2分50秒TKO●堀川謙一(三迫) ( 2024年3月2日 東京・後楽園ホール )
IBF同級15位の高見亨介(21=帝拳)が元東洋太平洋同級王者で現日本同級8位の堀川謙一(43=三迫)を6回2分50秒TKOで下し、デビューから6戦全勝5KOとした。
初のメインイベンターとなった21歳が43歳を圧倒した。初回からスピードと手数で圧倒すると、2回に右ストレートで相手をぐらつかせ一気にパンチをまとめた。4回には前に出た堀川の動きを冷静に対処。6回にロープ際で左右の強打を浴びせダウンを奪うと、セコンドが棄権の意思を示すタオルを回し、試合が終わった。6戦目で初の日本人対決を制した高見は「中盤くらいにダメージがたまって倒れてくれればいいと思っていた。倒せたことはよかった」と涼しい顔で振り返った。
22年7月、高見のデビュー戦の興行でメインイベンターを務めたのが堀川だった。「その方とまさか6戦目でできるとは…素直にうれしかった。やりづらさがあったし、凄く光栄でした」と感謝を述べた。初のメインイベンターとしての役割を全うし「いい内容で勝たないと、と思っていたし、内容的にもそこまで悪くなかったんじゃないかなと思う。(次戦以降は)何かのタイトルに絡めたらいい」と日本タイトルや地域タイトルに挑戦する意向を示した。
敗れた堀川は試合後、控室で引退を示唆。「丈夫に産んでくれてありがとう。これからは心配かけないように生きていきます」と母にメッセージを送ったことを明かし「(高見選手は)とても強かった。できれば負けないで強くなってほしい」と現役日本人ボクサー最多の62戦目を終えた鉄人が、未来を背負う若手に言葉を贈った。
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