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村田諒太氏「完璧な勝利だった」 デビュー戦勝利の那須川天心の攻防レベルを絶賛

[ 2023年4月8日 19:17 ]

プロボクシング・スーパーバンタム級6回戦 ( 2023年4月8日    東京・有明アリーナ )

<ボクシング>リングサイドの村田諒太氏(撮影・島崎忠彦)
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 キックボクシングからボクシングに転向した那須川天心(24=帝拳)がプロデビュー戦に臨んだ。17戦12勝(8KO)4敗1分けの日本バンタム級2位、与那覇勇気(32=真正)から2回にダウンを奪うなど圧倒し、6回を戦い抜いて判定で勝利した。一戦を生配信した「Amazon Prime Video」で、3月28日に現役引退を発表した元WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太氏(37)がゲスト出演した。

 キック42戦全勝、総合格闘技4戦全勝、ミックスルール1戦1勝の“神童”が、新たな伝説を求めて「格闘家第2章」を歩み始めた那須川天心について、村田氏は「判定も聞くまでもない、完璧な勝利だったですね」と称えた。「相手よりもワンテンポというか0・5テンポというか。与那覇選手は打つまでにタメがあるが、那須川選手はストンと出す。ちょっとした間合いが攻防の差を生んでいる」と大きな差があったと指摘した。

 手数、パンチを繰り出すタイミングだけではない。クリーンヒットはほぼなかったディフェンス面についても「抜群ですね。天性のものというと陳腐ですけど、天性のものを持っています」とした。「ボディーバランスが非常にいい。スリップで与那覇選手はこけたときもありましたけど、あの時も那須川選手は何もなかったかのように立っていた。バランスがいいので、常に打てる。相手が崩れた瞬間にまた打てる。ボディーバランスの良さというのが那須川選手の一番の強み」と語った。

 第1ラウンドからトリッキーな動きも見せた。2ラウンドでは、左の大きなパンチを出すそぶりを見せて、相手のよける動きを見てから、軌道を変えて繰り出した。村田氏は「このあたりの動きというのが、那須川選手の格闘センスというのを感じますね。相手が頭をよける方向にパンチの軌道を変えて、テンポも変えて、そのあたりの格闘センスも素晴らしいものを持っている」と話していた。

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2023年4月8日のニュース