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“生涯無敗の男”重岡銀次朗 興毅氏とのスパー提案拒否、世界獲りへ「練習がしたいだけ」

[ 2022年12月17日 04:55 ]

IBF世界ミニマム級タイトルマッチ   王者 ダニエル・バラダレス《12回戦》 同級5位 重岡銀次朗 ( 2023年1月6日    エディオンアリーナ大阪 )

スパーリングを終えた重岡銀(右)は亀田氏のドラムミットにパンチを打ち込む(撮影・村上 大輔)
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 世界初挑戦するIBF世界ミニマム級5位の重岡銀次朗(23=ワタナベ)が16日、都内の所属ジムで公開スパーリングを行った。興行を手がける元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏(35)との特別スパーが15日に発表されていたが、ツイッターで「全く何も聞いていないし、世界戦前にやることじゃない」と拒否。この日も「自分は練習がしたいだけ。興毅さんからの提案は断らせていただいた」とキッパリ断った。

 亀田氏は「だから言うたやん。みんな世界戦を分かってない」と試合の宣伝企画に無理があったことを認め、「簡単に考えていたところもある。僕としても反省すべきところもある」と謝罪した。スパーの代わりとして、練習中にドラムミットで重岡の左ボディーと右フックを受け、「これはエグい。(スパーを)やらんで正解」とパンチ力を絶賛した。

 重岡はジムの先輩・吉田京太郎(25)と5ラウンドのスパーを行い、重厚なフックやボディーで圧倒。2回には強烈な左ストレートで4階級上のバンタム級選手をぐらつかせ、プロアマ通じて事実上無敗と“人生で負けたことがない男”の片りんを見せつけた。

 「試合直前になるとやりたいボクシングが見つかる」と世界戦の先を見据え、さまざまな攻め方やディフェンスもテスト。「完成形はモンスター井上尚弥です。強いしディフェンスもできるし、自分から攻めつつ、当ててよけてというボクシングがしたい」と目を輝かせ、13日にバンタム級4団体王座を統一した井上に「強過ぎて参考にならないレベルだけど、刺激はかなりもらった」と明かした。

 ◇重岡 銀次朗(しげおか・ぎんじろう)1999年(平11)10月18日生まれ、熊本市出身の23歳。高校5冠などアマ57戦56勝で、1敗は兄・優大(ワタナベ、前日本ミニマム級王者)との兄弟対決を避けるための棄権。18年9月プロデビュー。19年7月にWBOアジア・パシフィック・ミニマム級王者(防衛2)、22年3月に日本同級王者(防衛1)など8戦全勝(6KO)。身長1メートル53の左ボクサーファイター。

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