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バトラーのトレーナーは自信 尚弥は「ディフェンスに弱点」「ダグラスもタイソンに勝った」

[ 2022年12月8日 22:08 ]

プロボクシング・世界バンタム級4団体王座統一戦 ( 2022年12月13日 東京・有明アリーナ )

会見するバトラー(左)とマネジャー兼トレーナーのギャラガー氏(大橋ジム提供)
Photo By 提供写真

 WBAスーパー&WBC&IBF統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)と4団体王座統一を懸けて戦うWBO同級王者ポール・バトラー(34=英国)が7日、横浜市内の大橋ジムで公開練習を行った。報道陣の人数を制限する代表取材の形式が取られた中、シャドーボクシングとサンドバッグ打ちを行い、オーソドックスからサウスポースタイルに変更する場面も見られた。

 マネジャー兼トレーナーのジョー・ギャラガー氏との一問一答は以下のとおり。

 ――井上選手の隙を探すと話していたが、発見したのか。
 「当然、我々にもゲームプランはある。井上選手はいつも進化しているし、19年に見た時よりも体は大きくなっています。ただディフェンスに弱点があると思っていますので、ミスは逃さないように突いていきたいです。バトラーも井上選手と同様のスピードとパンチがあると思います。ダグラスがタイソンに勝った例もある。楽しみにしてください」

 ――バトラー選手の最大の武器は何か。
 「ボクシングIQとスピードだと思います。あとはオールランドな完璧なファイターだと思います。前足でも、後ろ足でも、オーソドックスでもサウスポーでもできます」

 ――どのような試合展開を予想しているか。
 「非常にエキサイティングな試合になります。井上が最初から仕掛けてくるなら、ポールもそれに対して返していきますし、アウトボクシングするなら、ポールもそれに対応することができます。井上も世界王者、ポールも世界王者です。王者対王者の素晴らしい試合になると思います」

 ――今回、試合グローブはどの会社の製品を使用するか。
 「いくつか検討しなくてはいけないところがあります。テーピングのスタックインで米英で違ったりするのでルール確認の時に行いたい。2つのグローブから選択することになるが、実際にはめてみて決めたい」

 ――地元紙でギャラガー氏は、バトラー選手に映画ロッキーのストーリーを描いてくれと話していたが、主人公のようになれると思うか。
 「確かにロッキーと言ったと思いますが、もうポールは世界王者です。彼はアポロ・グリードであるかなと思いますし、今度はドラゴのような選手になるかもしれないです。とにかく試合では見ている人たちに衝撃を与えるようなことになります。井上も良い選手ですが、ドネア第1戦ではカットもしましたし、どこか痛めることもあります。いろいろなことがあると思います」

 ――総スパーリング数は。
 「前回よりも多くの時間をスパーリングに費やしてきました。井上もロス合宿までしたそうで、どれだけポールとの試合に向けて真剣に取り組んでいるのかがうかがえます。非常に彼はポールのことを脅威に思っているのではないでしょうか。我々もこのチャンスを活かしてスパーリング相手をフランス、イタリアから呼んでスパーリングしてきました」

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2022年12月8日のニュース