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赤穂亮 カシメロ戦はノーコンテスト決着も「圧倒的ダメージもらってる。戦闘不能になったわけですから…」

[ 2022年12月8日 20:33 ]

前日計量は無事にパスした赤穂とカシメロだったが…=(C)NAOKI FUKUDA
Photo By 提供写真

 WBO世界スーパーバンタム級8位・赤穂亮(36=横浜光)が8日に自身のYouTubeチャンネルを更新。3日に韓国で行われた前WBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(33=フィリピン)とのスーパーバンタム級ノンタイトル戦10回戦を振り返った。

 試合は2回にカシメロのパンチが赤穂の後頭部に数発当たり、残り45秒では右腕を後頭部に叩きつけられた赤穂がアピールして試合がストップ。染谷路朗レフェリー(日本)は休憩を指示し、赤穂はコーナーで椅子に座りこんだが、試合続行不可能としてノーコンテストが告げられた。

 動画の冒頭では「皆さんが期待している試合ができなくて謝りたい」と謝罪。「あと結果は2ラウンド、ノーコンテストってなりましたけど自分としては自分の負け。自分の方が圧倒的にダメージをもらってます。今まで44戦やってきましたけどダメージとしては一番」とカシメロのパンチでアゴを骨折していたことも明かした。

 試合中についても「1ラウンドの記憶は何となくあるんだけど、2ラウンドも部分的には記憶がある。でもどのパンチかわからないけどめちゃくちゃ効かされたパンチがあって、そこから記憶が飛んでいる。“なんでここにいるんだろう?試合終わったんじゃなかったっけ?”ってなりました。記憶が飛び飛びだからパンチが効いてるのか後頭部が効いているのかはわからなかったけどパンチが効いていたのは事実だったし、KO負けと言われても仕方なかった」と試合終了時はノーコンテストかKO負けかわからなかったという。

 そして染谷レフェリーに止められて、いすに座っていると時間が経つ毎にダメージが大きくなっていたと激白。「止められた時はすたすた歩いて、椅子に座った。でも1分、2分と時間が経つにつれてダメージがデカくなった」と語り、「カシメロには実力でも勝負でも気持ちでも全てで上にいかれた」と完敗だったと口にした。

 試合を見ている人たちからは戦意喪失や心が折れたと言われていることについても「自分もそう思います。心が強かったら一発狙いで再開してたと思いますし、やっぱり効かされてどっか弱気になってカシメロに飲み込まれた部分あると思います」と心が折れていたこと否定しなかった。

 最後に「人生の半分以上、ボクシングをやってきて心が折られたという意味は大きいと思う。周りの人間もショックだと思う。プロボクシングはダメージを負わせた方が勝ちで俺は戦闘不能になったわけですから…」と締めた。

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2022年12月8日のニュース