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京口紘人 日本人初のウエルター級世界王者目指す新鋭選手に期待「相手を破壊するパンチは強い」

[ 2024年5月30日 21:49 ]

京口紘人
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 プロボクシング前WBA世界ライトフライ級スーパー王者でWBA世界フライ級2位の京口紘人(30=ワタナベ)が30日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。日本人初のウエルター級世界王者を目指すWBOアジア・パシフィック・ウエルター級&東洋太平洋同級王者の佐々木尽(22=八王子中屋)についてコメントした。

 佐々木は16日にジョー・ノイナイ(フィリピン)を5回TKOで下しアジア2冠を獲得した。試合は4回終了時点の公開判定では2―1とリードしていた。「あれだけ自信満々で強振を振れて、あのボクシングできるのはレベル差だよね」と振り返った京口。

 佐々木の凄さは自分の武器をしっかり理解している点だという。「自分の貫き通す強さや信念を感じた。とにかく相手を破壊するパンチは強いよね」と今回の結果によって、年内もしくは来年までに世界挑戦のチャンスが来てもおかしくないと話した。

 現在、ウエルター級世界王者はテレンス・クロフォード(米国)が4団体統一している。しかし28日にWBCはクロフォードを休養王者にシフトすると発表。

 そして8月3日にはクロフォードがWBA世界スーパーウェルター級王者のイスラエル・マドリモフ(ウズベキスタン)と対戦。WBCは、この試合をスーパーウェルター級指名挑戦者決定戦とすることを決めている。この試合の結果次第で、クロフォードが今後どの階級で戦うかWBCに通知する。来年にはサウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)との対戦も噂されているため、クロフォードがウエルター級のベルトを返上する可能性もある。

 クロフォードが返上すれば佐々木にはチャンスだが、引っかかる点もあるという。それは過去の計量オーバーだ。「平岡アンディ選手との試合で計量オーバーしてるんだよね。これはいつまでも言われることやと思う。試合に外れがない魅力的な選手だけど、同じ現役選手として一度計量失敗してると素直に応援できない」と厳しい言葉を並べた。

 その上で「これがなかったことにはできないけど、魅力がある選手だからこそそんな事を忘れさせる選手になってほしいな。彼が世界王者になったら応援するファンも増えると思うし、すごく楽しみな選手」と今後の世界での活躍を期待した。

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