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天国の猪木さんへ…オカダ涙の誓い「リング上でお見送りできれば」新日1・4東京D追悼大会開催

[ 2022年10月11日 04:35 ]

新日本プロレス・両国大会 ( 2022年10月10日    東京・両国国技館 )

アントニオ猪木さんをしのんで追悼のテンカウントが行われた(撮影・西海健太郎)
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 団体創設者のアントニオ猪木さん(本名・猪木寛至、享年79)の死去後、国内で初の大会を開催した。試合前には「追悼10カウントイベント」が行われ、来年の1・4東京ドーム大会を追悼大会とすることを正式発表。その舞台で至宝とされるIWGP世界ヘビー級のベルトに挑戦するオカダ・カズチカ(34)は天国で見守る「燃える闘魂」に最高のファイトを届けることを約束した。

 猪木さんの訃報は、興行中の英国で受けた新日本プロレス。帰国後初の国内大会で、団体創設者の功績を称える追悼大会を発表した。舞台は来年の1・4、東京ドーム。1989年4月に猪木さんが東京ドームに初進出し、それを機に全国のドーム会場に戦いの場が広がった。1・4はプロレスの日として定着しており、猪木さんの引退試合も東京ドームだった。

 試合前には所属選手らがリングサイドに集結。遺影を抱いた坂口征二相談役がリングに上がり、追悼の10カウントゴングが鳴らされた。団体のエースとして、新日本50周年のリングで猪木さんをリングに上げたいと訴えてきたオカダ・カズチカはバックステージで涙を浮かべた。「バカヤロウというのが最初(の気持ち)で、見に来てくれよという思いがあった。そんなに悲しいと思っていなかったけど…」と言葉を詰まらせた。

 悲しみをこらえてリングに上がったジョナとの試合で、相手のパワーに苦しみながらも160キロの巨体をレインメーカー(短距離式ラリアット)で沈めた。1・4東京ドームではIWGP世界ヘビー級王者のジェイ・ホワイトに挑戦する。「しっかり猪木さんに届いた戦いになった。(1・4が)追悼大会であるなら、猪木さんとしっかりとリング上であいさつしてお見送りできれば」と誓った。

 ≪ホワイト2度目防衛≫メインのIWGP世界へビー級選手権は王者ジェイ・ホワイトがG1クライマックスで敗れたタマ・トンガに雪辱し、2度目の防衛に成功した。ベルト初挑戦の相手を巧みなインサイドワークで圧倒。コーナーからの必殺ガンスタンをブレードランナーで返し30分を超える熱戦を制した。試合後にはリングに上がったオカダに「これからの時代を誰が引っ張っていくか、1・4で決めようぜ」と挑発され「俺が王者だ!」と胸を張った。

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