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日本王者・坂晃典 破格450万円ファイトマネーで「冷蔵庫や製氷機を買い換えようかな」 前日計量クリア

[ 2022年9月16日 16:28 ]

前日計量を終えた(左から)挑戦者の奈良井翼、3150FIGHTの亀田興毅ファウンダー、王者の坂晃典
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 ボクシングイベント「3150FIGHT SURVIVAL vol.1」(17日、メルパルク大阪)の前日計量が16日、大阪市内であり、メインの日本スーパーフェザー級タイトルマッチは王者の坂晃典(30=仲里)がリミットの58・9キロ、指名挑戦者で同級3位の奈良井翼(22=RK蒲田)が200グラム下回る58・7キロでクリアした。

 2度目の防衛を狙う坂は「仕上がりはバッチリ。12月から試合してないけど、練習は結構やってるので気にならない。圧倒的な試合をしたい」と意気込んだ。ここまで21勝(18KO)6敗。今年4月に予定したV2戦が挑戦者・中川兼玄(角海老宝石)の負傷により中止され、相手を代えて仕切り直しの一戦となる。前戦は昨年12月に東洋太平洋同級王座決定戦(後楽園ホール)で木村吉光(志成)に3回TKO負け。快勝で再出発したいところだ。

 モチベーションを高めてくれるのが450万円という破格のファイトマネーだ。「今までで最高額です」と相場100万円を大きく上回る額に目を丸くする。その使い道は「冷蔵庫や製氷機を買い換えようかな」。21年6月に地元の岸和田市で焼肉「牛王 縁」をオープンさせた。コロナ以前から準備を進めており、コロナ下でも焼肉店が健闘しているという評判を信じて開業に踏み切った。今週末は岸和田だんじり祭が行われ、地元民が1年でいちばん盛り上がる時期。「コロナで経営は苦しかったけど、この試合に勝って、みんなで一緒に盛り上がりたい」と“だんじりパワー”で奮闘を誓う。

 一方、奈良井は「コンディションはいい。試合が決まってから普段より多い100ラウンドのスパーをこなした。相手は体がしっかりしてパンチがありそう。一発もらわないようにしたい。いつも通り素早い出入りで戦えたら」と話した。20年度の全日本スーパーフェザー級新人王で8勝(7KO)1敗。大阪出身で、初めて地元でプロのリングに上がった21年7月の日本ユース・フェザー級王座決定戦は亀田京之介(ハラダ)に2回KO負け。その雪辱とタイトル奪取を誓う。こちらのファイトマネーは相場の倍額100万円。「チャリ(自転車)がつぶれたので買いたい。あとは親にメシでも…」と意欲十分にリングへ向かう。

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2022年9月16日のニュース